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SOLILOQUY

ひとりごと

 
August 02, 2011 13:00:42

勝負

カテゴリー: 日記
昨日、マダムのお店で知人の病気の全快祝いをした。料理は知人の好きなコムシノアのほうれん草のキッシュ以外はマダムが全て一人で作った。マダムはフランス料理のオーナーとして30年以上店を女傑として束ねてきたが、当時料理は料理人(シェフ)がいたから、マダムが包丁を握ることはなかった。だから素人料理かと思うが、昨日の料理はなかなかたいしたもので、下手なレストランよりずっとましな料理が提供された。店のなかに業務用のオーブンを持たないマダムは、5~6cmのキューブ上の肉塊を表面だけをローストして、しばらく放置し余熱で中心部まで桜色にするという・・・ある意味低温調理の技法を駆使して牛肉のメインディッシュを作り上げた。レストランをやっていた時に、シェフの作る様子を見ていたということもあろうが、やはり料理は頭だと思う。頭が悪い料理人には素材を組み合わせたり、調理法を自分で生み出したり、お客を満足させる料理を作るなんてできないと思う。二人はマダムの料理にすこぶる満足した。

いつもマスターズの水泳大会に出場する知人は病気の間に開催された大坂で開かれた全国大会(いつもは横浜でおこなわれるが、今年は震災の影響で関西か・・・)を棄権したらしく、珍しく悔しさを露にした。次にこの間終わった水泳の世界大会の話になった。急に熱を帯びて話し始めた彼女は、自分と同じ競技種目の200m平泳ぎの北島の大ファンである。今回決勝の175mを過ぎてから北島の泳ぎが変わったと言う。それまで誰よりも大きな泳ぎをしていた北島が、追い上げてくる選手が視界に入った途端にあせって、小さな泳ぎになり失速したという。私の目にはそこまでは見えなかった。やはり同じアスリートだからこその視点なのだろう。彼女は、北島は来年のオリンピックまでに今回の欠点を修正できるだろう・・・と言った。北島は、今回の大会で大きな手ごたえを得たと言うのだ。

私は最近人生において勝負することはなくなったが、もし戦うべきことがあって負けたとしても、私も次につながるなにかを得たいものだと思う。でも、私の年で負けたら次に生かすためのチャンスは巡ってこないかな・・・。北島 頑張れ・・・