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SOLILOQUY

ひとりごと

 
August 30, 2011 13:51:07

治療

カテゴリー: 日記
今年の7月、小学校4年生の担任の先生を囲む会があったが…
さきほど半世紀ぶりにお会いした先生の顔が思い浮かんだ…
すると当時の記憶が蘇った。

持病の喘息の治療と称して私は水曜日の5時限の合同体躯の時、毎週学校を抜けさせてもらい、一人で当時布引にあった市民病院に市電を乗りついで行き、内科の病室で腕の静脈から血を採って、その血をただ単にお尻に入れるという治療をしてもらっていた。
いつもは婦長さんが注射してくれていたのだが、ある時新人の看護婦さんが担当した。後で婦長さんが「どお…痛くなかった?」と私に聞いてくれた。私は気遣いに答えようと思い「大丈夫です。いつもより痛くなかったです。」と答えてしまった。
婦長さんは、そのまま黙っていた。
子供の私が、はじめて大人を傷つけたと思った瞬間だった。
今、思えば、どってことない会話のように思えるが…その時は、えらいことを言ってしまったとさんざん後悔した。

喘息の少年は神経質過ぎるかもしれない。この時のことを、今でも思い出す私は、いまでも繊細過ぎるところがあるかも知れない。

当時、喘息を治すために、藁をも掴む思いで、いいと言われることを、いろいろ試したものだ。
ところで、あの治療は、いったいなんだったんだろう。今でも分からない。