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SOLILOQUY

ひとりごと

 
January 24, 2013 17:34:25

絵本

カテゴリー: 日記
以前、知人の歴史研究家と横浜の外国人墓地の正門前で待ち合わせたことがあった。墓地のなかにある私の興味のある人物の墓に案内してもらうためだ。
お目当ての墓の前で手を合わせたあと、二人で墓地を出て電車を乗り継ぎ“生麦事件”の事件跡に向かった。現場は国道沿いで当時の街道の様子を偲ぶものは、小さな区画の碑のみであった。その時…研究家は私に行った。“歴史を知るためには、時間が経過してどれだけ当時と様子が変わっていても、実際のその現場に立って頭のなかで追体験することが大切なんです。”と…。

ここに1枚の写真がある。150年前の私の町の写真である。
今日の午前中、仕事で出たついでに写真が撮られた附近まで足を延ばした。当時の様子を語るものは何もなかった。しかし、一瞬タイムスリップして、当時の町なかに佇んでいるように思えた。私も、やっとこの思いにたどり着いた。
この感覚が歴史家にとって、研究に没頭させる媚薬となるのだろう。


私が、今作成中の絵本(研究家が調べた史実)は、これらの写真に写っている場所が舞台となる。

海からの風を頬でうけながら、“やるぞ!”と、気を引き締めた。