“この世界に神はいると思うか?”と、問われる。 “おられると思う。”と、答える。 “神とは、この世の創造主のことか?”と、問われる。 “そうだ。”と、答える。 “神は、この世のすべての疑問に答えることができるのか?”と、問われる。 “もちろんだ。この世の全ては神の意志の下にある。”と、答える。 “神は、何故この世に人を放たれた?” “分からない。”と、答える。 “人の営み、経験を神のものとして共に受け入れるためではないのか?”と、問われる。 “分からない。”と、答える。 “神は、あなたになにを望む?”と、問われる。 “私が、いつも神の身元にいると信じる事。”と、答える。 “そう信じることで、どうなる?信じないとどうなる?”と、問われる。 “………………” “信じるものが天国へ行き、信じないものが地獄に堕ちるのか?”と、問われる。 “いやー……………” “神は、あなたの疑問に答えてくれたことがあるのか?”と、問われる。 “言葉としてはない。でも、私の周囲の変化を通して神が道を示されたと感じたことがある。”と、答える。 “神は、あなたの人生のすべてをすでに知っていると思うか?”と、問われる。 “知っていると思う。”と、答える。 “あなたのこれからの人生は、あなたはまだ知らないが、神はすでに知っておられるのだな。”と、問われる。 “そうだ。”と、答える。 “あなたは、神がなにものか知っているのか?”と、問われる。 “何ものか?…何も知らない。”と、答える。 “あなたは、自分がなにものか知っているのか?”と問われる。 “何ものか?…何も知らない。”と、答える。 すると…“私は知っている。”と、話し相手が答えた。 |