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SOLILOQUY

ひとりごと

 
April 27, 2012 11:35:13

赤城

カテゴリー: 日記
You Tubeを見ていた。そうすると私と同じくらいの年齢のおじさんが、おもむろに舞台の端からギターを抱えて出てきて“アルハンブラの思い出”を弾き始めた。曲名が分かったのは、タイトルにあったからで、演奏だけ聞いていると私の知っているアルハンブラの思い出だとは分からなかった。

演奏者が上手いことは分かる。私ごときが及びもつかないテクニックの持ち主である。ところが聞いていて風景が浮かばない。スペインのグラナダの丘にそびえるイスラム様式の城塞都市…その中庭に響く水が落ちる音…夕日に染まっていく城壁…霧のなかに埋もれ姿を消していく宮殿…あの曲を聴けば、そんな景色が見えてくるはずなのに、おじさんの演奏からは何のインスピレーションも湧いてこない。

あまりに自信たっぷりに弾いているもので、音楽に対する自分の理解が間違っているのかと思い、ギターの先生にメールして見てもらった。

先生から返信があった…。


今、見てます。

アルハンブラに似た曲…のような…お経のような…自信タップリ!

一種の…天災…です。

無心で…次の曲はさらにスゴイ!

うーむ………この心境なら大地震がきても…

恐るべし人物!


安心しました。自分がまともなようで…と、返事した。
世の中には、いろんな人がいるものだ。
それとも、先生と私だけが他人からずれている…という事もあるのかな?