戦いにおける指揮官の資質の一つに、どれだけ味方の損害を軽微な状態で勝利するかを、戦う前に想定できるかどうかがあると思う。 逆に言えば、味方の損害を想定できずに戦う指揮官の下で、私は戦いたくない。 と…言っても私がこれから徴兵にとられ、戦いにいく訳ではないのだけれど…。 経営が戦いであるとすると、残す部分と切り捨てる部分を明確に持たなければならない。 ますます速くなる時代の流れのなかで、何かを残すために、何かを切り捨てなければならない。 全てを残そうとする企業は、確実に淘汰される。 日本の企業のほとんどが、今必死で戦っているように思う。 うまく患部を切り捨てた企業だけが存続するだろう。 私の会社は、トップの私が優柔不断であったために、淘汰された。 切り捨てる部分の想定ができなかった私の責任である。 切り捨てられる側も必死だが、切り捨てる側も必死で戦っていることが私には分かる。 将来、両者に幸せが訪れることを祈って、企業戦士にエールを送りたい。 |