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SOLILOQUY

ひとりごと

 
April 22, 2012 11:34:16

楽器

カテゴリー: 日記
ギターを習い始めてもうすぐ2年になる。

10代後半から20代前半の頃に独学でフォークソングや映画音楽を弾いていた。その当時からクラシックギターの名曲“アルハンブラの思い出”に魅せられチャレンジしてみた。学生の頃に行った海外一人旅でもアルハンブラの城を訪ねてみたものだ。しかし、その後途中で挫折し、以来私のギターは長い間、埃を被ることになる。

10年ほど前に姪が学生の頃、練習用ギターとして一時彼女の手元に渡ったが、いつの間にか彼女が新しいギターを買い求め、私のギターは再び使い手のないただの箱になった。
ギターを弾く心の余裕なく過ごした経営者の日々を終え、生活のなかに安らぎを求めた2年半前、姪からギターを戻してもらい、若き日に弾きたかった“アルハンブラの思い出”と“カバティーナ”を自分のものにするためにケースの蓋を開けることになる。

ギターを習って10ヶ月ほど経過した時、先生から“少し早いペースだけど、アルハンブラやってみる?”と言われ、間髪入れずにお願いした。半年ほど経って“分からん人が聞いたら、上手いギタリストと思われるところまでなったね…”と先生から言ってもらうえた。(微妙な評価やね…)

今“カバティーナ”を習っている。“アルハンブラの思い出”が、ギター曲としてはそれほど難しくなかったことが分かるようになった。“カバティーナ”も秋までには弾けるようになると思う。

その時が来たら、ギターを習うことを続けるか止めるか、いまだに分からない。その時考えればいいのだろうが、私も普通の人だから、どうでもいいことに頭を使う。

ギターを習い始めた頃に先生が“そのうちに1970 年代以前のラミレス(スペインのハンドメイドのギターのブランド)が欲しくなるからお金溜めといてね…”と言われたことを思い出す。

長い間埃を被らせた私の今のギターは、1974年制作のスペインのハンドメイドである。決して悪い楽器ではない。
しかし、もし来年もギターを弾いていたら、ラミレスを手に入れているに違いない。感覚は使えば磨かれる。
そうなったとしても、40年前に手に入れた思い出の詰まった傷だらけのギターは手放さないでおきたい。

その時になって考えればいいことを、少し悩んでみた。楽しい悩みである。