今から歴史研究家に会いに出かける。 我が町の居留地時代に英国人によって描かれた一枚の絵からインスピレーションを得た絵本作成のための打ち合わせである。もとの絵は歴史研究家がみつけたもので、3年前に研究会で発表を終えているが、研究会内部でお披露目されただけで、他には公になっていない。 発表資料として数枚のコピー配布で終わるところであるが、一枚の絵にスポットライトを当てて歴史を読み解くという手法に痛く感激し、私が絵本出版のためのプロデュ―スを申し出たものである。 私は、歴史には興味があるが、研究家ではない。 そもそも研究家という部類の人種は、研究に没頭することに興味があっても、それを一般に知らしめる能力に欠けている。 “龍馬がいく”のような小説を作る者もいる…研究家と言うものは、研究の延長にある推測の話はしない。従って司馬遼太郎は作家であって純粋の歴史研究家と言えないのである。 この度の絵の解読に関しては、幾つかの推測が成り立ち、それが私にとっては面白い。 研究家ではない私が、研究家に変わって出番があるわけだ。 来年には出版予定である。その時には話題になって、私が誰か分かってしまう。 まぁっ いいか… |