今日は、今月で店を閉める眼鏡店で眼鏡を購入した。店の顧客カードを見せてもらったら、30年前の日付があった。その間、幾つのメガネを買い求めたことか…。そして幾つのメガネを失くしたことか…。つい1週間前にも一つ失くした。 今日、この店で最後に選んだメガネはとてもオーソドックスな縁の太いものだ。 店主から、リストに記載された住所が今でも変わっていないか尋ねられた。おそらく閉店の案内状を送るつもりなのだろう。それで私の顧客リストの役目が終わると予感した。 いつもと同じようにやりとりした。ただ、昨年購入した時からあまり時間がたっていないのに、今日も検眼にたっぷり時間をかけた。その結果は顧客リストに記録されるのだろうか?いや、店主はきっと記録するに違いない。いつもと同じように…。 10日後、出来上がったメガネを受け取る時に、店主の労をねぎらいたい。 さて、次のメガネはどこで作ることになるのだろう? 終わりと始まりは、同時にやってくる。 |