昨夕、仕事を早く終えての帰り道…少し横道に逸れたところにある湖?に寄った。今年は去年よりも水かさが少なく、湖のなかを泳ぐ鯉も窮屈そうに見える。昨年一度も開くことのなかった食堂は、今年も閉まっていて、もう二度とあのおばちゃんの手によって開くことはないのだと悟った。おまけに今年は自動販売機も撤去されており、ますます人の気配を感じない。
それでも対岸に声が聞こえ、一組の少年のグループが目にとまった。彼らのすぐ横のベンチには一人の老人がばんやりと湖を見つめている。湖の周囲を歩いているとプローン自転車?(サドルのない自転車)に乗った初老の男性が石段を登りきれず立ち往生していた。
このオゾン溢れる環境が私と数人の人達だけのためにあることが信じられない。どうしてみんなここに来なくなったのだろうか?大阪に新しくできた商業施設にいっているのだろうか?
しばらくして、携帯が振動し、町のボスから市へのプレゼンテーションが採択されたことを祝うメッセージが届いた。
ここには電波が届いているのだと思った。(途中の山道では電波がとどかない)
どうせなら電波がとどかないところに行ってみたいと思った。 |