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SOLILOQUY

ひとりごと

 
June 08, 2013 11:26:35

清算

カテゴリー: 日記
昨日パン屋の主人(正確に言うと元パン屋の主人である)から電話がかかってきて近くのカフェで会った。彼は3月初旬に突然工場も店も閉め一時音信不通になっていた。今でも店は閉まったままだ。2ヶ月ほど前から、彼からときどき電話がかかるようになった。それでも、事業の失敗から弁護士が入って精算中なのだろうと推測したが、私から店を閉めた理由を聞かずにいた。

昨日、彼との会話はいつもの通りたわいない話題からはじまった。しばらくして彼のほうから、この度の経緯について語り始めた。
彼の会社ごと買いたいという話を持ちかけられ、それに乗って自分が手を引く準備を進めていたら、最後のつめの段階で手を引かれてしまい、後もどりできなくなって清算の道を歩むしかなくなったと言うのだ。その結果に至るまでには彼の経営における失敗があったのだろうが、彼が育てた会社を手放さなければならなくなったトドメを刺したのが、良く聞いてみると私の小学生の同級生だと分かり、(私が関与することではないのだが)彼に“申し訳ない。”と、謝った。”

彼は、私の同級生のことを一言も悪く言わず、自分の甘さを悔いるだけであった。

彼は、それなりに、良い経験を積んで今に至ったに違いない。
彼とは、これからも付き合って行けそうに思えた。