世の中には大人が少ない。私が大人の仲間入りができた時…は50才を過ぎていた。中学生の時から子供と二人で生活したが、子供の私が、よく自分の子供を育てたものだ。まさに彼が登校拒否をしていた時…なすすべがなかった。 あの頃は、死ぬことが恐かったし、世の中には自分ではどうすることもできない壁があると思っていたし、背伸びして大人のフリをして生きていた。 今では、数秒後に死んでしまうこともあると思っているし、世の中には乗り越えられない壁はないと思っているし、こどものように周囲に囚われないで自分を表現できる。 これからの人生は、いい大人の顔をして生きていきたい。 そんなことを考えていたら、自分が数少ない大人のなかの、まだ子供だと思えてきた。 死ぬまでに本当の大人になれればいんだが…。 ダメなら生まれ変わって、また大人を目指して生きることにしよう…。 |