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SOLILOQUY

ひとりごと

 
December 22, 2012 13:52:22

現金

カテゴリー: 日記
今日のマダムの店のランチタイムは静かで、立ち寄ってみると店にはマダム以外に誰もいなかったので、コーヒーを一杯だけたのんで話し相手になってもらった。
例によって“クリスマスに彼氏から現金を渡されたらどうですか?”と、聞いてみた。すると“好みではないものを渡され、困ってしまうより、好きなものを買って…と言ってお金を渡されるのもいいかも知れない…。”と、少し時間をとってゆったりと答えた。

今度はマダムから話始めた。“昔付き合っていた彼氏にお願いして、毎月500円玉を袋に入れて渡してもらっていたのよ。そして彼が待ち合わせの時間に遅れたり、来てくれなかった時に、彼はこの500円を稼ぐために頑張っているんだ…と、思うようにしてたの…。”と、昔を懐かしむように少し視線を上に向けながら喋った。

私は、“いい話ですね…一杯のかけそば…みたいですね。”と、少し的外れの答えをしたが、マダムは笑いながら相槌をうってくれた。

マダムは、70才を目前に控えている。おそらくこのまま結婚せずに一生を終るだろう。そう考えるとマダムの話を聞いて少し寂しさを感じたが、さすがに本人には伝えられなかった。

マダムは今年のクリスマスも店に出て若い二人を幸せにしているだろう。
マダムのクリスマスも素敵な一日になるように祈りたい。