acchan.com恋愛お見合い - 無料の婚活サイト  どなたもログインしてません  

 
2010/05/11 21:39:21

voice

カテゴリー: 日記
 世間は狭いようだ。

 都会にかかわらず、同じ時間に同じ場所に

 同じ人をみている。

 いつもケイタイを片手に話していて

 いつも話すチャンスがない。

 
 いつも忙しそうにしていて

 いったいケータイで誰と何を話しているのだろうか。

 話せるということは幸せである。


 喉頭癌を患って

 声帯を摘出してしまえば

 音の振動を出すことも出来ない。

 食べるのも嚥下作用がないし

 ものを飲み込むのも自然ではなくなる。

 喉の声帯を切除して

 腸と喉を繋げている。

 そうなれば人をケータイで話すなんて

 夢のようである。

 いつでも誰でもどこでも

 話せるって当たり前であるけれども

 話しても通じないならば

 黙っているのが試金石というけれども

 言葉が通じるううちが幸せである。

 言葉が通じない異国の人とは

 どうしてもなじめない。

 まずはメールで仲良くなって

 それから会いましょう。

 なんてよく使われるフレーズですけれど

 会うということは

 怖いことですね。

 相手の内面がわかったとしても

 やっぱり外見が気になれば

 その日限りの縁になる。

 
 声帯というのは移植は出来ないのだろうか。

 声を失えば相手に自分の意思を伝えるというのは

 メールか筆談になるだろう。

 
 無声音しか出せなくなって経験は

 あるけれども、あの時は

 黙って無音療法を一週間続けた。


 声を出せないというのは

 自分の意思を伝えられない

 もどかしさ。

 
 声を出せるようになって

 はじめてわかった。