昨夜、『居場所を下さい…2』というドキュメンタリー番組を見ました。 親に捨てられ、又は親からの虐待や家庭の問題から逃げ出した子供たちと、 親代わりになって支えている人たちとの共同生活を紹介する番組です。 この番組で紹介されていたのは10代の子供たちばかりでした。 おそらく成人する頃までには、なんとか自立して巣立っているのでしょう。 しかし成人しても子供時代に受けた肉体的、精神的苦痛に一生苦しむと思います。 子供らしく過ごせなかった大人を「アダルトチルドレン(AC)」と呼ぶのでしょう。 子供たちが親元を離れて暮らさざるを得なくなった状況の多くは母親が原因で、 何となく全て母親が悪いみたいな番組の作りになっていたのが少し気になりました。 ただ2時間程度の番組でACの問題を正しく伝える事はそもそも不可能でしょう。 確かに母子関係の問題なんですけど、必ずしも母親が全て悪いとは思えません。 夫の浮気や暴力、姑問題、母親自身もACだったりと、実は母親も被害者かもしれません。 でも子供は「母親」というフィルターを通して、生きるのに必要な事を感じて身に付けます。 父親として子供を幸せにするには、子供の前で母親を幸せにする事ではないかと思います。 当たり前の事だと思うんですが、当たり前ではない家族は案外多いんじゃないでしょうか。 実は自分自身も肉体的虐待こそ無いものの「アダルトチルドレン」だと自覚しています。 父親のアルコール依存と母親の共依存の中で、しかも一人っ子として育ってきましたから。 そのお陰で、人に頼れない性格になってしまいました、でも本当は辛いんですよ(笑)。 ACは世代連鎖すると言われていますが、まったくその通りだと思います。 これを断ち切るには、まず自分自身がACである事を自覚しなければなりません。 ただ親を特別扱いせず、一人の人間として見れないと難しいかもしれませんが。 頑張る事、見栄を張る事、我慢する事をやめて、心の弱さを素直に認めてしまうことです。 そして心のブレーキになっている物を整理してみる事だと思います。 そうすると今まで気付かなかった事や、見えなかった事が見えてきます。 例えば親に「相手の気持ちになって考えなさい」って言われ続けてきたため、 自分の本当の気持ちがわからなくなっていたとか、 親が周りに「素直な子なんです」って言い続けるから「NO」が言えなくなっていたとか。 息苦さの原因が、実は親からのモラルハラスメントによる心の傷だった事に気付いた人は、 おそらく自分の子供にたいして同じ事はしないでしょう。 ACである事を自覚する必要は無いと思いますが、一度意識してみる事はオススメします。 子供時代の事なんてもう遠い過去の事だからと考えずに振り返ってみるべきだと思います。 以下に紹介する4冊は文庫版で安価な上に、初めての方にも読みやすい本です。 ■「アダルトチルドレンという物語」 信田さよ子著 / 文春文庫 / ¥580 ■「脱常識の家族つくり」信田さよ子 / 中央公論新社 / ¥714 ■「家族依存症」 斎藤学著 / 新潮社 / ¥540 ■「家族という名の孤独」 斎藤学著 / 講談社 / ¥714 明日、図書館で読みたいと思っているのは、実はAC関係の本です。 「北海道立図書館」江別市文京台東町41 滞在予定時間は、9:00~14:00、差入れ歓迎、好物はきなこ餅です(笑) |
そろそろ自分の家族が欲しいです。