マダムの詩集が今月半ばに出来上がる。店の客でもある絵描きの女性が絵を描いた。聞いていると詩と絵の本であり、絵は詩の挿絵ではないようだ。普段どんな絵を描く女性なのかを知っているが、私には彼女がマダムの詩を全部理解できるとは思わない。マダムの詩は大人のそれであり、絵描きの彼女には、まだ人生の経験が少なすぎる。 校正の途中で“今、見られますか?それとも出来上がってから見ますか?”とマダムに尋ねられ、“出来上がってからにします。”と答えた。だから、どんなふうに進んだのか、私には全く分からない。 最初、マダムは東京の装丁デザイナーに依頼していたが、いつのまにか近くのデザイナーに変わっていた。 もし私がマダムから装丁を頼まれたら、ギブアップしていたに違いない。私の能力外を越えた仕事のようだから…。 さて、どんな顔をした本になるだろうか? 今から、出来上がりが楽しみだ。 いい本になってほしと思う。 |
けさ、電車に乗って座っていたら、目の前に老人が立った。席を譲ろうとしたけれど、よく見たら山登りの服装だったので、止めることにした。 今から山に登る覚悟の人が席を譲られることを、簡単に良し…と、するわけがないと思ったからだ。 せっかくの好意を断られるとバツが悪いし、他人に席を譲ることは難しい。 いっそのこと、車の高齢者運転標識(マーク)のように、席を譲ってほしい人は、バッジでもつけていてくれたら有難いのだが…。 |
今、思うこと 誰かが、私に忠告してくれた時… 一瞬…どんなに余計なこと、筋違いなこと…と思っても 嫌がられるかも知れないのに 敢えて発してくれたその言葉を 一度、立ち止まって 自分のうちに入れられる自分でありたい。 |
今朝、犬と遅めの散歩をしいていたら、小学校の校門の前で、学校へ行くのがいやで愚図っている女の子が目に留まった。お母さんが無理やり手を掴んで引っ張って学校のなかに入れようとするが、少女は“いたい!いたい!”と泣き叫んで動かない。その目の前に学校の先生が立って見守っているが、見ているだけでなにもしない。最近のことだから、下手に先生が手を出すと後で、問題になるかも知れないと傍観者を決め込んでいるのだろうか? 私は小学校の頃、体が弱くて学校をよく休んでいたから、みんなについていくのが大変だった。私も学校へ行くのが嫌で愚図って親を困らせたことを思い出した。 そんな自分の弱い部分を忘れていたことに気が付いた。人より劣ると感じたことは忘れないでいたい。 忘れないでいたら、乗り越えられるが、忘れてしまったら、いつまでも虜になってしまうことを大人になって知ったから…。 自分の弱い部分をしっかり自覚して生きて行きたいと…改めて思った。 |
一昨日、知人のカメラマンから電話があったようだが、手が離せず出られず、つい先ほど電話した。彼はアラスカでオーロラの写真を撮ることで世界的に有名なカメラマンである。 すぐに電話口に出た彼は、“別に何もないのですが、どうしておられるかと思って…。”と言った。“そう言う電話…嬉しいですね。気をかけていただいて有難うございます。”と、私は答えた。 そう言えば、他にも突然電話してくる知人が何人かいる。私にとって以前彼らは、仕事での付きあいはあったが、今はないし、まして友人でもない。そんな人達が私をたまに尋ねてくれることに感謝する。 さて、私もしばらく会っていない人に電話かメールでもしてみるか…? |
町のなかのいたるところに警察官がいるから、治安が良いと言う町と、警察官をほとんどみないのに安全な町とでは明らかに大きな違いがある。力で抑える治安の良さの裏には、潜在的な犯罪や事件の温床が隠れているからだ。 騎馬警官を観光の名物の一つにしてしまうアイデアは誰が考えたのだろうか…、凄い発想だ。おかげでいたるところに姿をみかける警官はニューヨークの、ある意味…景色になってしまったのだから…。 警察官をあまりみかけない私の住む国は、そして住む町は、世界で最も安全な国の一つだと感謝せずにはられない。 |