昨日、町づくりに、研究結果を利用させていただいているある研究者と話をしていて、“彼女のそばに目先の利益を求めて近寄ってくる人達からガードして、彼女が研究者だと言う立場をまもるマネージャーのような役回りをしたい。”と言ったら、彼女は、“そう、そうなのそうしてほしいんです。”と、言った。 その後で、彼女はこう続けた。“私は研究者だけど、研究者はビジネスマンでもあるの…。私達の時代は研究を続けたければ優れたビジネスマンであれ…と、教えられた。予算を勝ち取らなければ研究室は閉鎖されてしまうんだから、どんなことをしても研究費をとりに行くという姿勢が身に付いているのよ!”と、言った。 iPS細胞で有名な京都大学の山中伸也教授が、マラソンを完走すると公言して研究費の寄付を募ったという話を聞いたことがある。 優れた研究者は優れたビジネスマンである…この意味が彼女の話で腑に落ちる。 そう言った彼女の目が穏やかな目から獲物を狙う肉食獣のそれに代わっていたのが印象的であった。 |