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SOLILOQUY

ひとりごと

 
November 12, 2010 21:00:25

左手

カテゴリー: 日記
今日の昼、智内さんのチャリティーコンサートが私たちの会場であった。なんのチャリティーかは分からない。全員で25名ほどが参加していただろうか・・・別室で壁を隔てて聞いていたが、私のレベルでは片手で弾いているというふうには聞こえない。かなり音楽の造詣が深くないと両手で弾いている人の演奏と何が違うか分からないと思う。幾つかのことを感じた・・・一つは、人間が持つ底知れない潜在能力・・・なくした右手の音を半分の指(5本)でカバーできるということ・・・そういえばフランス人でジャンゴ・ラインハルトという左手の指が3本のギタリストがいたけれど、彼も5本健在の人に負けない早弾きで有名だった。もう一つ感じたこと・・・ハンディを持つ人は、最初からその目で見られてしまうが、ハンディを持つ人のなかでハイレベルの人は、健常者と比べても見劣り(聴き劣り)しないレベルまで達している・・・いや健常者にはできない演奏で、聴く人に感動を与えようとしているように思う。智内さんは、世間の目(耳)を充分意識しつつ、いつか“左手だけの”という紹介時のフレーズが消えていくことを、日々切磋琢磨しながら、待ち続けているように思った。
そんなことを考えながら、今日は初めて智内さんのCDを購入して、車のなかで聞きながら帰路についた。
思ったよりも暗かった。

日本が第二次世界大戦に参戦する前年1940年1月にグリフィス氏は、スパイ容疑で半年間拘留された。それは、彼が他の外国人に比べ日本に関する深い知識があり、彼が出版に関わった書物が天皇、武士道、日本人の精神論を解説するものであったこと…、彼の行動範囲が日本の上級士官や政治家と重なるところがあったこと…、それに彼のお店に出入りしていたオーストラリア人がスパイ容疑で先に拘束されたこと等によると思われる。当時日本国内の世相は、前年1939年に火の手が上がった反英運動の流れのなかでスパイに対して非常に敏感になっていた。