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SOLILOQUY

ひとりごと

 
November 07, 2010 21:01:04

退院

カテゴリー: 日記
今日は午前中、日曜日だが入院していた知人が退院することになり迎えに行った。高速道路を利用して家から25分のところにある病院だ。山谷を最短距離で突っ切るこの道はトンネルと谷を見下ろして結ぶブリッジをいくつも抜ける。ところどころ小雨がパラつく不確かな天気・・・少しくすんだ山の空気のなか、紅葉も始まったばかりで、まだ綺麗と言うところまでいかない。毎年紅葉のピークが少しずつ遅くなっているように思うが、気のせいだろうか・・・。昨年、会社へ行く時に見た木漏れ日のなか、キラキラ輝きながら舞い散る落ち葉の絨毯の山道・・・、あの一瞬に今年もめぐり合うことができるだろうか・・・ そんなことを考えながら知人の家にたどり着いた。腰痛のために手術した知人は幾分痛みがましになったようだ。加齢による体の劣化は、一旦はじまると多きな改善は難しいようだ。今のうちから栄養のバランスと運動には気をつけようと改めて思う。そんなことを考えながら昼から会社に向かった。

アメリカ人の記者だったルイス・ブッシュという人が1967年に書いた戦前の回想録のなかにGriffiths氏のことを書いた記事が残っている。そのなかでグリフィス氏のことを中背で青い目、頭はかなり薄く、近眼の度の強い金属縁のメガネをかけ、夏でも厚手のフランネルのシャツを着て、自分のやりたいことを実現することに意欲をもっていたと書いている。
グリフィス氏の真の興味は日本文化の研究であり、表向きは店の一階での薬雑貨店の経営者であったが、もう一つの顔で同じ店の2階で出版業もおこなっていたようである。西欧に日本文化を紹介する貴重な本の編集にも関わっていたようだ。そしてそのことがもとで、後日彼がスパイ容疑で憲兵に拘束される運命を引き寄せることになる。ともかく外国人のコミュニティーのなかで西欧文化を享受していた多くの外国人とは異なり、日本の伝統文化を身を持って体験し吸収しようとした数少ない西欧人であったことは間違いない。日本を心から愛する外国人であった。