茂木健一郎は、こう続けた・・・“脳は睡眠中(レム睡眠)に起きていた間の記憶を整理し、そして記憶に関する夢を見る。” 脳に情報を定着させるためには、情報の取り入れの次に(情報過多による能力低下の前に)情報を整理する時間を待たなければならない・・・と。 脳は睡眠中に休んでいるのではなく、無意識のなかで情報を分類してパソコンで言うところのフォルダに整理しているというのだ。そのため試験勉強で徹夜をして、詰め込み情報のままで試験を受けるよりも、あるところまで情報を入れた状態で一旦睡眠をとり、情報が整理された目覚めの後で、おさらいをするとか、新しい情報を取り入れたほうが効率的だというのだ。 目覚めの後の脳は整理されているので、眠る前に悩んでいたことの解決策が自然に浮かんだり、昨日まで思いつかなかったグッドアイデアが生まれたりするらしい。 以前、やはり茂木さんの番組で宮崎駿が“アイデアがどうしてもまとまらない時は、短時間でも一旦寝てしまう。目覚めたときにうまいアイデアが生まれることが多い。”と言っていたことと符合する。 事実私も、朝にひらめくことが多く、あまり考えずに実行するようにしているし、同時に過去の出来事やこれまでに関連した人々の記憶を引き出している。このことは特定の人からまとめて指導を受けたわけではないが、これまでの経験から朝の日課となっている。 脳に対するこれらの知識の理解も“公式”の一つのように思う。 |