《天も地もなく、あるのかないのかも分からないどこまでも続く暗い空間があり、その中心から突然“たかまがはら”と言う声がおこり、どこからともなく光の粒が集まりはじめ『天御中主』と言う神が現れた。》 これが『古事記』に記載されている宇宙創生の物語である。驚くことに現代物理学理論のようなお話・・・『天御中主』という神は、その後に登場する幾多の神々と違い性別もなく形もない・・・ましてや『人』の形などとは全く異なる姿なのだ。この神は、その後二度と古事記に現れない・・・まさに一般的には認知されていない[擬人化された神がこの世を創造したと考えている人には考えもつかない]この世の創造主の物語である。 私の近くにいる神官であった人からこの『古事記』の話を聞いた。驚くべき日本神話に描き出された宇宙創生の物語・・・ 私は、そのような創造主と共に迎える朝のひと時の喜びを、自然に身につけたようだ。 |