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SOLILOQUY

ひとりごと

 
April 05, 2014 11:52:38

批評

カテゴリー: 日記
先日、私が絵を買い求めた絵本作家の子供(小学校低学年)は、20才代半ばで私が描いた画文集の絵を見て“この絵…、写真みたい!”と、声をあげた。
私が若い頃(つい数年前まで、同じだったかも知れない)に、誰かにそう評されたら、悪意がないものと分かっていても、それが大人であれ子供であれ、心のなかで“そんな言い方はいやだな。この作品は絵が中心ではなく、絵は物語の挿絵だから、ストーリーを見てほしいのだけれど…。”と、つぶやいた。確かに作品全体を見て批評する人は、ごく少ないけれど確かにいて、その人達の言葉は私にとって心地良いものだった。

それでも最近では私の物作りに対する感覚が世の中からすれば少数派なのだという認識が確かなものになり、写真みたい…と言う評価を聞いても心が騒ぐことがなくなった。

だからと言うわけではなく、最近たまに描く絵は、タッチ(ペンの勢いや筆跡が分かる)を残す描き方をするようになった。写真のように描くより、そのほうが周囲のうけがいい。しかも短時間で描けるし、画商の商材としても扱いやすい。
私はこれまで絵を描くことを生業にしなかったが、どんな絵が一般受けするか客観的に分かるようになった今ならできるかも知れない。

などと…、画家の仕事を軽く見たようなことを言ったけれど、どんなことでも極めればどこまでも奥深いものだと思ったら、今画家ではない私は口を慎もうと思い返した。

子供の批評に、いちいち動じないでいたいと思うのだ。