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SOLILOQUY

ひとりごと

 
April 11, 2010 20:16:03

記録

カテゴリー: 日記
今日、35年前に使用していて、長い間埃を被っていたカメラの電池を手に入れるためにカメラ店に行った。その当時は最新の機種で、露出計が内臓されており完全アナログではなく、カメラがほんの少し電子化され始めた“はしりのカメラ”である。レンズがメーカー純正で結構レベルの高いもので、ひょっとすると今だからこそ、おもしろい写真が撮れるかもしれないと思い、携帯電話も含めデジタルカメラ全盛の今に時代錯誤と思いつつも、軽いアナログ気分を味わいたくて久しぶりに引っ張りだしたわけだが・・・ところが、カメラ屋に電池がない。おまけに、どこにもないかも知れないと言われ愕然とした。
20年前には夢物語のように聞こえた話を思い出した。世の中の情報の保存方法で最も長い間記録保管する方法はなにか?それは石に彫ったり描いたりして文字や絵で残すことである・・・デジタル化された情報は、何らかの条件が揃うと一瞬に消滅してしまうかもしれないが、数万年前に人類が石に刻んだ記録は今でも残っている・・・
アナログカメラなら35年以上前のものでも撮影できるのに、電子化された昔のものはうまくいって実用性のない骨董品か、ただのゴミになってしまう。

中途半端にデジタル化するより、アナログでいたほうが、私も価値を認めてもらえるだろうか・・・