雨の中を山に入ると ロクでもない。 道を間違い、目的の山の頂上ではなくて 別の山の頂上に出てしまった。 急な崖を登り、道なき道を登ってその結果だ。 今日の山は、低い山なのに 登山道も整備されることもない。 道がないからよく覚えてないと 帰りに道を誤れば 帰れなくなる。 山の中では雨は木々にはざまれて 弱まって落ちてくるから そんなに強くは感じないけれども 濡れた落ち葉や岩場は 滑れば怪我しそうである。 雨天時はやはり行動は控えたほうが いい。 頂上から下界を見ていたら 視界がだんだんと曇ってきて 下山する頃は 登るよりも雨脚が強まってきた。 山の途中に 大岩があって、その蔭に身をよせれば 雨は防げるが もしこの岩が動いたら 人間一人なんかお陀仏である。 昔、弘法大師が修行した山であって 霊験が宿っているところで 死ぬわけにはいかない。 まあなんとか下山できたが 明日はどこに行こうかな。 |