海外では自分が悪かったことを認めると、以後その時のことを、ずっと突っ込まれるから自分から謝らないと言う話を聞く。訴訟沙汰が多いから仕方ないことなのだろう。 今日は、その人自身にあきらかに責任があるのに謝らない人と話をした。パリの郊外で10年商売をしていた人である。これを外国流と言うのだろうか?経緯を整理しないで関係ないことを愚だ愚だ言い続けていた。 話をしていて、正直言ってしんどい。 誰かに謝ってほしい人はいっぱいいるのだろう。 私は自分に責任がなくても、頭を下げることがある。 私がごめんなさい…と言って、相手に息抜きをさせてあげないと、その人の悪い人相を見続けることになるから…。 訴えられない程度に、私はこれからも頭を下げて生きようと思う。 |
誰でも自分の能力を越えたことを成さねばならない時がある。 吐き気をもよおすほど脳と体が疲弊し、地に伏しそうになるとき、 筋肉が破断し、脳への血が逆流しそうになるとき、 新しい細胞が湧きだすように生まれ、眼光がいっそうの輝きを放ち、 次に向かう先が見えてくる。 目の前にやってくることを、不平を言わず黙々とこなす自分でいたい。 |
友が私から離れていく時… どうして、あいつは変わってしまったのだろう…とつぶやく。 ボーッと空を眺めていると、 いままで、あいつに自分をさらけ出していなかったことに気付く。 彼が変わる前に、私が変わったのかも知れないと気付く。 私は、本当の私を誰にも見せていないし、 私自身も本当の私を知らないのかも知れない。 そんなふうに、ときどき立ち止まりながら、私は生きていく。 |
朝の電車のなかの人々は、眠たそうで…面白くなさそうで…不平不満が顔にでている。 人間との関わりを拒絶するがごとく、自分だけの世界のなかに閉じこもっているようだ。 電車を下り会社へ向かう坂道を上っていると、私と逆に駅へむかう一人の若者の姿があった。 遠目に見ても楽しそうで、近づくと笑っている。 不機嫌な人ばっかりではないのだと、ほっとした瞬間… 通り過ぎる若者の顔をまともに見ると、なんだか気持ちが悪かった。 一人でニヤニヤしながら歩くことは止めたほうが良いように思った。 |
あなたは、なにかに馬鹿になれますか? あなたは、誰かに馬鹿になれますか? あなたは、自分に馬鹿になれますか? 馬鹿になったら、分かることがある。 馬鹿になったら、変わることがある。 馬鹿になったら、見えることがある。 あなたは、一生懸命生きていますか? |
視力が良いと言うことは、すべてのものが良く見えると言うことだが、良く見えるということが、そのものを良く理解できると言うことではない。 視力が悪いと言うことは、すべてのものがあまり見えないと言うことだが、見えないことが、そのものの本質を理解できないと言うことではない。 物事を理解するために必要な視点は、先ず俯瞰する位置に立つかどうかであり、その意味で目の悪い人が、物事をボーッと眺めるように見ていることは、大局を見るにつけ有利なように思う。 とりわけ、視力の良いものが、最初に自分の目の良さに頼らず、敢えて目を細め視力を低下させてみるような…、あまり細かいところを見ないところから始めることが、一番正しい理解ができるように思う。 |
今朝電車のなかで、年配の男性が片手にクルミのような凹凸のある物体を片手の中で、音を立ててクルクル回していた。私にとっては、とても耳障りな音だったので「その音は気持ち悪いから止めて下さい!」とか「みなさん迷惑されていますよ!」と喉元まで声が出かけたが、こらえて…いぶかしげに男性の手を見つめサインを送ってみたが、男性は我関せずという風に回し続けていた。 私がその場から離れるという手もあったけれど、運転席の後ろからは離れたくない。 だから、線路を見つめながら他のことを考えるようにしたら気にならなくなった。 ものごとに集中し過ぎて、イライラを感じたときには、気分転換が必要だと思う。特に口に出せないことは、気を紛らわせて乗り切ったほうがいいのかもしれない。 それでも、思っていることを相手に悪意を持たれないように伝える術は持ちたいものだ。 |
電車の運転席の後ろから前方の線路をみていると、カーブが近づくと、どのように車体が傾くかが分かってきた。そして傾きの反動で逆方向への揺れと共に車体のブレが発生する。別に物理的な法則を言うつもりはないが、前へ進むと言うことは微妙なブレを伴うものだと理解できた。 ブレが生じるものだと分かると、常に揺れに対する身構えができるから、最近になって、やっと吊革を持たなくても立っていられる。 みんさん電車の一番前に乗ってブレの予測を体験してみていただきたい。 揺れに対応できる体勢を見につけようではありませんか。 |
町を歩いていて、知人から声をかけられた。彼は事業に失敗し、昨年10月に全店舗を閉め町から離れた。 やつれているでもなく、いつもと同じ様子で安心したところ、お茶を飲みに行こうと誘われスタバへ向かった。そしてアイスコーヒーを一杯づつ頼み小一時間話をした。 彼の突然の店舗撤退で利害関係がある人とも私は知り合いだから、そこのところは全く触れない話に終始した。 人それぞれに考えがあり、言い分がある。今後の彼との関係のなかでは、これまでと同じように利害関係を作らないでいようと思っている。それが長く付き合うポイントに違いないと思うのだ。 |