視力が良いと言うことは、すべてのものが良く見えると言うことだが、良く見えるということが、そのものを良く理解できると言うことではない。 視力が悪いと言うことは、すべてのものがあまり見えないと言うことだが、見えないことが、そのものの本質を理解できないと言うことではない。 物事を理解するために必要な視点は、先ず俯瞰する位置に立つかどうかであり、その意味で目の悪い人が、物事をボーッと眺めるように見ていることは、大局を見るにつけ有利なように思う。 とりわけ、視力の良いものが、最初に自分の目の良さに頼らず、敢えて目を細め視力を低下させてみるような…、あまり細かいところを見ないところから始めることが、一番正しい理解ができるように思う。 |