この静かな写真は、私が毎朝通勤で乗る車輛からの風景である。この場所では、電車がかなりのスピードで移動しているので、写真の静止画像でみると実際とはかなり違うイメージにうつる。
人間は自分が写真のように物を見ていると理解している人が多い。だが人は静止画像で物をとらえていない。空気、雰囲気、光、影、匂い…どちらかと言うと、それらを総合的に感じ、イメージとして物事を捉えている。
写真の世界は、自分の見ている世界とは全くの別世界なのだ。
因みに私は、‘電車お宅’ではない。電車の一番前の車輛から見る景色が好きなだけで、今…、電車に興味がないことは申し添えておきたい。 |