昨日の昼前に一人でマダムの店にランチを食べに行ったら、めずらしく他に客が数組いてしかも満席で、空いたテーブルがないものだから、後から来たマダムの店の常連の女性が私のテーブルに座った。彼女は隣の席で食べていた二人組とも知り合いらしく、早速私の目の前で通路を隔てて話を始めた。私はと言うと、その話題のなかに入るつもりもなく最初の皿が出るまで本を読んでいた。隣の二人組と話を終えた彼女は私の様子をみて、席を立ちカウンターのなかで動き回っているマダムの前で仁王立ちになり、ひっきりなしに話しかけはじめた。 一時に客が重なり、大変なマダムの状況を察することもなく、話続ける彼女を見ていると、なんて自分本位な人だろうと思ってしまった。 それでも、マダムは必至に対応を続けた。 先ほど、またマダムの店に行って、昨日の話をしてみたら、笑いながら大変だった…と明るい声がかえってきた。 そんなマダムを見ていると、この店では、私ももう少しわがままでもいいのだろうか…と思ってしまった。 |