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SOLILOQUY

ひとりごと

 
October 21, 2013 10:55:04

愚痴

カテゴリー: 日記
私には尊敬していた人がいた。過去形の意味は…今は尊敬していない…と、言うことだ。
35年間彼を見ている。彼の人生は自分のやりたいことをやり通し続けた人生に思える。40才になってそれまでやってきたことに一旦けりをつけてフランスに渡り10年間思う事業を続けた。阪神淡路大震災とフランスの景気低迷の影響を受け50才になって日本にもどり、その時には全ての財産を失くしていた。それでも人生を受け入れ、久しぶりに他人の下に働きに出て12年後に、また独立を果たした。

彼は今、68歳である。現役で働いている。8年前に20才差の奥さんと再婚をし、いっしょに頑張っている。

私が尊敬していたその人は、自らの思うままに生き抜いた…まさに尊敬に値する人生を送っていたのだが、最近周囲の人に愚痴を言うようになってきた。年をとったせいだろうか?疲れてしまったのだろうか?今の自分の人生が精彩を欠くのは世の中が悪いから…誰かが悪いから…と、常に愚痴をこぼすようになった。
他人の愚痴は聞きたくないものだ。

そんな彼を見ていると、話したいと思わなくなり、疎遠になっていく。

彼には、もっとかっこよく生きてほしいものだと心から願う。