夜泣きする犬がいる。 可哀そうだから…うるさいから…そばに行って食べ物を与える。声をかける。そうすると犬はしばらく静かになる。 そして、翌日また夜泣きをする。その翌日、また繰り返す。次の日もまた繰り返す。 犬が泣く理由は、 お腹がすいた。痛い。恐い。寂しい…のいずれかの理由だ。 野生で声をあげるという行為は、敵に居場所を知られ、狙われる危険があるから、絶対に避けねばならない。泣けるという環境は、ある意味良好な環境だ。 犬を夜中に泣かさないようにするには、 泣いても近づかない。顔を見せない。餌をやらない。場合によっては天罰(顔や声はださずに驚かす)をくだすことも必要だ。 泣いても、なにも手に入らないことを教え、泣けば天罰が下ることを教えることが大切だ。 泣かせているのが自分であると分かれば、泣いても淡々と無視し、厳しく接した方が良い。愛を注ぐ時はまた別の時、泣かないときに抱きしめてやればよい。 憐れみをもって与える愛は、本当の愛ではないのだから…。 |