昨日、町の会議があり、以前住人の反対でこの町の出店を取り止めたコンビニの会社に変わって、現在空地の土地所有者が建物を建ててコンビニを誘致するとの説明をしにきた。 説明を聞いて住人からの強い反対が相次ぎ、説明に来た所有者と設計家との間に険悪な空気が流れた。最初私は静観していたが、建設予定地が“実質は繁華街”だと所有者側が話したものだから、私は町の人達はこの地域が“住環境に育まれたカルチャーエリア”という認識で町造りに努力していることは理解していただきたい…と釘をさした。すると、私に対しては丁寧に考えを返してきた。それ以降も住人と所有者の間で互いの揚げ足をとるような泥試合が続いたが、それでも私の発言には丁寧に対応してきた。話し合いが結論なく終わりかけた頃、私は“これまで話し合ったこちらの指摘を、今回の図面にちゃんと反映されていることは、私は認めます。だから今日の話し合いの内容もちゃんと受け止めていただけるものと思います。”と言った。 彼らは“そうでしょ…。分かるでしょ!”と言って、退席して行った。 自分の言いたい事を言って通じる者と、反対にさらに強く向かってくる者がいる。思いを伝える時には相手を理解する姿勢と、本質…なにが、言いたいかを探ろうとする気持ちが大切だ。 自分で言うのはおこがましいが、昨日は自分が大人に思えた。 |