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SOLILOQUY

ひとりごと

 
November 28, 2013 10:49:23

記憶

カテゴリー: 日記
昨日は、教授といっしょに大学病院の精神化病棟を訪ねた。震災の翌年に他府県から寄贈されたと聞く樹木の生育状態を確かめに行った。精神科病棟なるものの敷地内に初めて入ったが、植えられていた場所は、周囲に新しく建った建物の陰になって樹木にとっては良好な環境とは言えない状態であった。
病院の職員の人達も我々が訪ねて行かなければ、その謂れを知る人もおらず、忘れ去られた樹木となったことだろう。
病院を出て樹木が寄贈されるきっかけになった震災で焼失した病院を訪ねてみた。心当たりの場所には10年ほど前に建った新しい病院があったが、受付で聞いてみても震災の時の様子を知る人もなく、その後医師会、警察、消防署等訪ねてみたがこれと言った成果は無かった。思い切って当時からあったと思われる商店に飛び込んで聞いてみると、確かにこのあたり一体は震災で焼け、以前あった病院は焼けたという。その後病院の近くを通る年配の人に当時の様子を聞いてみたが、思うような答えは返ってこなかった。

建物は新しくなり、人は死に、記憶は受け継がれない。
20年前の記憶が町から消えて行っていると思った。