人生のなかで、一番幸せな時間を生きていると思える私は、差し迫って決断し努力が必要なこともなく、適当に軽い愚痴も言いながら一日を過ごしている。このような人生の欠点は生きる目標が不確かであること…。つい数か月前まで明確だった目標は、いつの間にか頭の片隅に追いやられている。まるで高温多湿な閉鎖空間のなかで腐りが始まったような感じだ。 足らない。なににかが足らない。幸せに浸るということは腐敗していくことだろうか? 本当の幸せとは、自分に足らないものを、努力し継続し、一つ一つ埋めていくことなのだろうか? そう思うと、今の幸せがまやかしに思えてきた。 幸せとは浸るものではなく、つかみとるものだと、自分に言い聞かせる。 |