今朝、友人に誘われターナー展に行ってきた。あまり好きな画家ではないのだが…、会場はたいそう込んでいて、ところてん式に押されながら列に並んで観た。 私の展覧会に行った時の作品の見方は、技術・感情・挑戦の三つ分野で、どこが秀でているかを感じることである。言い換えれば世の中に三つとも優れている作品は存在しないというのが持論である。芸術とは研ぎ澄まされた突出によって生まれると思うのだ。 ターナーは挑戦していると感じた。彼にとって技術も感情も挑戦のために存在したに違いない。また言い換えれば技術と感情が敢えて未成熟であり、ここはこのくらいの表現で構わないという妥協が見て取れる。 因みに私の一番好きな作品は、挑戦が突出したものである。そう感じた時に、彼の絵そのものではなくターナーという作家が好きになってくる。 こんな風な絵の見方をする人がいて、隣で説明を聞かされたら、きっと、うざく思うだろうな…。だから、普段は誰にも言わない私の絵の見方なんだけど…。 |