今日の午後、電車に乗って町に出ようと思い、駅近くの線路沿い歩道を歩いていると、遠くの方で年配の女性が金網越しに線路のなかを覗き込んでいる様子が見えてきた。近づくと2~3才の子供がそばにいて、同じようにじっと駅の方を見ている。 おばあちゃんが孫に電車見物をさせているのだと簡単に推測できた。 2人がいつから、この場所にいるのか分からないけれど、かなり前からここにいて、これからもしばらく、じっと電車を眺めているのだろう。 子供は、大きなもの、動くもの、それに音がして、目立つ色の物を、好奇心から穴が開くほど眺めてるというが、電車なんて…その筆頭に違いない。 おばあちゃんは、そのあたりを知ってか知らずか、孫の子守に良い場所を見つけたものだ。 2人の横を通り過ぎる時…、私もその子供のように、目の前に表れる物を純粋に眺めていられる心の余裕があったら、もっとゆったりした人生を生きられるだろうか?…なんて思った。 いかんせん、私の心は純粋とはいいがたい |