いつも会社では弁当を食べている。 仕出し弁当である。 ロケ弁というのだろうか。 毎日配達してくれて安いのが特徴である。 美味しいとは思えないけれども 330円で温かいご飯とおかずである。 弁当を頼むには弁当の要る人は 日付の入った表に「○」をつければいいのである。 毎日、朝、出勤をしたら必ず「○」をしている。 今日はいつものように「○」をつけて お昼は美味しくもない弁当を食べた。 昼ごはんも終わって3時の休憩の時に 「俺の弁当を食べたな。」と 立腹している男がいる。 考えてみれば「○」をつけた場所が 今週の木曜ではなくて 来週の木曜に○をつけていた。 自分の分は今日の数に入ってなかったのだ。 立腹した男は食べようと思ったら 自分の分がないのであるから そりゃ怒るだろう。 頼んでいない奴が食べたのであるから。 食べ物の恨みは怖いのである。 あの男がお怒りになるのもわかる。 そんなに怒らなくてもいいのに。 後から上司に怒られて 今日は気分が悪いのである。 今度は奥さんを食べてみたいな。 |