思い当たったことがある。 自分は、人の過去を聞かない。 特に、好きになった人の過去を聞かない。 聞こうともしないし、聞きたいとも思わない。 元嫁さんに、昔、彼氏がいたのか、どんな人だったのか、それは知らない。 元彼女が、昔、離婚した理由は知らない。 いっしょに暮らした相手なんだから、なんとなくは分かってる。 でも詳しくは知らない。 聞かなかったからだ。 こういうのはめずらしい、らしい。 「この人は違う、と思った」とか言われた。良い意味で。 だって、そうじゃないか。 誰かを好きになるということは、その人の過去を含めて「すべて、よし!」と思うことじゃないか。 だったら、改めて根掘り葉掘り聞く必要なんて、ないじゃないか。 そう思う。 |