昔、当時の竹下内閣が「ふるさと創生」の名の下、各自治体に一律一億円を給付した。 その頃の日本はバブル景気の真っ只中。 あえて政府が財政出費をする必要性も少ないと思われていた時期なのに、だ。 結果は・・・、 いきなり大金を渡された地方自治体は使い道に困り、使い道の当ての無い豪華なホールや時計台を作ったり。 中にはその一億円で金の像を作ったり、全額宝くじを購入した例もあった。 その後も「これだけ有効に使いました」という話は、ほとんど聞かない。 それから約10年後、景気浮上策として当時の小渕内閣では「地域振興券」なるクーポン券を配布。 これは「ふるさと創生資金」をヒントに考え出されたアイディアとされている。 地域振興券によってどれだけ景気が浮上したかは、調査方法によっても異なるようだが、結果的にはあまり良い評価を受けていない。 それからまた10年後。 金融危機に単を発した不況への打開策として「定額給付金」の配布がほぼ決まった。 まだ実際に給付が始まっていないが、国民からだけでなく政府与党の中でも異論が残っているもよう。 それでも来る衆議院選挙対策として、自民党と公明党の幹部らは、ばら撒きたくてしょうがないようだ。 十年一昔、という言葉があるが、政治家の先生方は10年前の事など「記憶にございません」と言わんばかり。 「歴史に学ぶ」のか「歴史は繰り返す」のか。 ただ単に「三度目の正直」を期待しているの? 「二度ある事は・・・」の繰り返しにならない事を祈るばかり。。。 |