acchan.com恋愛お見合い - 無料の婚活サイト  どなたもログインしてません  

SOLILOQUY

ひとりごと

   ... | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | ...
March 18, 2012 10:43:46

焼鳥

カテゴリー: 日記
私には、シェフが個人的に知り合いの場合、年に何度か食べに行く飲食店はあるが、本来私はグルメではないし、味に敏感ではないので、美味いから何度も行くというような“行きつけの店”は私の食べ物屋のリストには存在しない。できるなら、世の中星の数ほどある食べ物屋を片っ端から食べ歩きたいと思うが、どう考えてもそれは無理な話…、従って知人に勧められたり、ネットで良さそうな店を見つけては、1度だけしか行かない新しい店を訪ね歩く。

たまに選択を間違ったと思う店もあるが、それはそれで自分の肥しになる…と後悔はしない。大体美味いものばかり食っていると味覚が麻痺するのではないか…。美味くないものも適当に食べておく方が、美味いものに巡り合った時に大きな幸せを感じると言うものだ。

私の食べ物屋の評価は、美味いか美味くないかだけの基準ではない。勿論味は大切だが、入口付近・看板・内装・什器・器・サービス…そしてオーナーレストランの場合はオーナーの顔が重要だ。おそらくミシュランの審査員もオーナーの顔を一番重要視しているのだろうが、それはさすがに公にはできないのだろう。作る人の、人となりを見ていると大体予想どおりの皿が出てくる。

今日は昼から知人とコンサートに出かけるが、その後に私の主治医に勧められた焼き鳥屋に行く予定だ。私の血圧をコントロールする医者は、私が食いしん坊だと思って、自分の気に入りの店を教えてくる。医者は私の血圧を上昇させて薬の量を増やそうとしているのだろうか…。

あまり深く考えずに、焼き鳥屋の主人の顔を観に行こう…と…いや、違った。美味い焼き鳥を期待して暖簾をくぐることにしたい。
March 19, 2012 11:22:46

朝食

カテゴリー: 日記
昨日のコンサートは、“SHARE THE WORLD”というチャリティーコンサートで、東日本大震災で被災した子ども達の自立、心の復興をテーマに企画されたコンサートだった。メインサポーターとして渡辺貞夫が音頭をとった企画ではないかと思うのだが、1ヶ月ほど前にゲストに平原綾香が出演すると新聞広告で知り、常々彼女のライブを聞いてみたいと思っていたものだから、直ぐにネットでチケットを手に入れたのだ。
第一部には、最初に地元小学校のコーラスグループと、この度の震災で被災した小学校のコーラスグループ、さらにやはり被災した子供達によるパーカッショングループが登場…、プロの地元出身の男性歌手と紙ふうせんが出演した。第二部が最初にお目当ての平原綾香が登場し、続いて渡辺貞夫カルテットの演奏があり、ラストは渡辺貞夫の音頭で出演者全員参加による演奏で幕が閉められた。

コンサート全体の話になると長くなるので、お目当ての平原綾香のステージのことだけ触れておくが、期待どおりのステージで私は満足した。それだけお伝えしておく。
それとコンサート終了後に募金もさせていただいた。これもお伝えしておく。いや…これは、わざわざ言うといやらしいかな…。

ホールを後にし、主治医の勧めた焼鳥屋に向かった。11時から開店で21時までの売り切れ御免の店に到着したのが17時30分…。10名ほどでいっぱいになる店の前に立つと騒々しい客の話声が聞こえた。扉の内を覗くと若い女性店員が席を探す素振りを見せたが、直後におかみさんらしい人が“今日はあかんは…暖簾下げてるやろ…。”と、素っ気ない大声が降ってきた。
私は定休日が火曜日だと言うことは知っている。目の前の店のなかには、客がいる。少し待ったら入れると言ってくれるわけではない。従って、常連ではない私たちの風体を見て入店を拒否されたと理解した。

仕方なく、電飾看板輝く近くの焼肉屋に入った。入った瞬間後悔した。客が誰もいない。店のなかは元気のない店主らしきおばさんと、ボーッとした店員の二人だけ…。店にオーラが感じられない。
予想どおり、なにを頼んでも美味くない。焼鳥屋がうらめしい。いや、こんなことも人生には大切なんだ…と、無理やり心を落ちつかせて帰路についた。

私は、田舎に住んでいるものだから、酒を飲んだ日は宿泊することが多い。昨晩も駅近くの航空会社の経営するホテルに泊まった。


今朝の朝食のブッフェの料理がやけにおいしく感じられた。
March 20, 2012 13:04:13

未来

カテゴリー: 日記
ふと、小学生の頃を思い出した。
アルマイトの給食の器に,大嫌いだった山盛りの春雨サラダ。ご飯なんてなかった。連合軍の陰謀のパサパサのパンしかなかった。
1年の時に運動具の倉庫の裏で友人と、“おしっこ”してるところを学校で一番恐い先生に見つかり、翌日ハサミを持った担任の先生にみんなの前で、“おちんちん”だしなさい…って言われたこと。
遊び時間に、蝋マッチをもってきた友人のポケットから火を噴いたこと。
あの頃は、ポケットティッシュなんてなかった。みんな、ちり紙を折って持て行ったっけ…。
5年生の社会のテストで、全然分からなくて隣の席の女の子が答えを全部見せてれくれた。ところが、その娘より点が良くて、二度とカンニングはするまい…と思ったなぁー。
当時、鉄棒で大車輪ができたけど、今は逆上がりができるかしら…。
貧血で、喘息で、学校の三分の一は休んでいた私が、よく今まで生きてこられたものだ。
それも他人より、元気で、幸せに…。

事業がうまくいかずに苦しかった頃のことを思い出した。
口癖のように“どうしたらええんや!”って言ってたなぁー。
あの時は苦しかった。自分が世界で一番苦しいって思えたなぁー。
おまけに、大動脈解離になって…本当に死にかけて…。
あれだけ、目の前に光が見えなかった私が、よく今まで生きてこられたものだ。
それも他人より、元気で、幸せに…。

忘れたらあかんのよね…。あの時のこと。
すべての過去の出来事が、今の自分の身になっているんだ。
今を精一杯生きなあかんのよね…。未来のために…。
March 21, 2012 11:14:26

歯磨

カテゴリー: 日記
昨年歯医者に知人ができて、指導を受け日頃の歯磨きの仕方が変わり、一日一回の歯磨きが毎食後になり、おまけに歯間ブラシも使うようになった。それで分かったことに…私の口内の左上奥には毎食後食べ物が詰まる奥歯があることが分かった。気が付くまでの数十年間食べカスが詰まりっぱなしだったと考えるとぞっとする。幸い私には現在のところ治療中の歯はないが、知らずに放っておいたらきっと虫歯になって、この年のことだから、遠くない未来に入れ歯のお世話になることだったろう…。
還暦も近づき、これから幸せな人生を生きていくために健康・体調管理をしっかりやらないといけないと、改めて思う。
ところで、その歯医者の趣味はケーキ作りだ。実は私…昨日の昼間に3台のケーキを作る手伝いをさせられた。決して自分が食べるために作るわけではない。制作途中に味見するくらいで、完成品はすべて他人にあげるために作る。はじめてケーキ作りに立ち会った私は、ケーキがほとんど砂糖だという事を知った。私の知人のお菓子作りは、患者を増やすための陰謀だろうか…?

皆さん、歯磨…しっかり、しましょうね!
ケーキもしっかり食べましょうね!

それはそうと、私…今日誕生日です。昨日一日早く間違えて、おめでとうメールをもらい…気が付きました。他人から言われないと誕生日を忘れる年になってしまいました。
今日は、いまのところ誰からも言われとらんなぁー。ちょっと寂しいおっさんです。
March 22, 2012 12:01:52

鞭打

カテゴリー: 日記
いつだったかのテレビを観ていると、料理に鉄人…ラ・ロシェルの坂井宏行シェフが出ていて、“自分が美味いと思う料理を作って、その料理を食べて20人が美味くないと言った時に、自分の信念を曲げて20人に媚びちゃだめなんです。その人達を切り捨てることができないと、自分の思う料理を作れない。”と、語っていた。

先ほど、私は市の職員に自分のある考えをプレゼンして帰ってきて、担当者に全く反応がなく、少し意気消沈しているところだが、坂井シェフの言葉を思い出して自分を奮い立たせようとしている。

私のプレゼンの仕方が悪く、話す内容に大きな意味がないからだと思われる方もおられるだろうが、私のアイデアは他に類のない新しいもので、優れたものだと信じている。
私は何も書かれていない真っ白な紙に、絵を描くことが好きで、いわば絵を描く前に完成が予想できる。だが、世の中の大多数の人は設計図を見ただけでは完成が予想できない。この度のプレゼンでは完成予想図の提示が少なかったことは認めるが、たった2人の行政マンの心をつかめなかったからと言って主張を曲げたり止めることはない。
坂井シェフは20人だぞ…20人…。

私の考える内容は確かで優れていると信じ、これに懲りずに、媚びずにつき進もう…。

と…自分に鞭うつ。
March 23, 2012 12:01:51

自信

カテゴリー: 日記
昨日、午後から打ち合わせに行った先で、先方の担当者のオフィスに通された。しばらく待つように言われ、部屋の中を見回していると青い布きれが額に入れて飾ってあったので、何か謂れのあるものかと思い近づいてみると、ダライ・ラマの直筆の言葉が書かれていた。
凄いものがあるものだ…と、思った。この部屋の主はとてもグローバルな感覚の持ち主で、私も一目置く存在である。アメリカ前副大統領と握手している写真とか、海上自衛隊とアメリカ海軍との合同軍事演習を視察した時の写真とかが飾れており、45才くらいなのに、交友関係と見識の深さには目を見張るものがある。

ところが、いざ本題の話し合いを始めると、同席しない自分の部下の性格上の欠点をみんなの前で晒し、話の食い違いの原因を部下のせいにし始めた。一般的に、上司は部外者の前では部下をかばうか、そんな話には触れないのが常識だと思っている私にとっては寝耳に水で、尊敬の眼差しが曇りはじめた。内部の恥をさらす上司に、それじゃー部下はついていかんだろう。

ところが、彼は組織の長であり、事業も成功している。
私の常識を越えた組織論があると思わねばなるまい。
私が経営者でいたころ、部下とのコミュニケーションが取れずに大きなストレスを抱えていたが、彼には確固たる自信があり、人間関係ではあまり悩むことがないのかも知れない。

そう考えると人間関係でストレスを持っていた私自身の器が小さかったと思ってしまう。

しかし、これからも彼との交流が続くと思う私は思った。
多少はあるんだろうな…人間関係での悩み…。
尊敬する彼が、弱みもあり、人間味のある人であってほしいと願い、そう思った。
March 24, 2012 12:29:19

額装

カテゴリー: 日記
昨日この日記に書いた“ダライ・ラマの直筆の書”の話だ。
濃紺に黒色のマジック?と言う取り合わせだから、約40cm四方の額の内側に青一色があるだけに見えて、遠目に見ると、なかに文字が書かれているとは気が付かない。
部屋の主から、“この額は以前からここにあったけれど、これがダライ・ラマの書だと気が付いたのは、あなたが初めてです。さすがですね!”と、言われた。私には、なにが“さすが”か、分からないのだが、一般の人は、自分の周囲を興味をもって見ていないのかも知れない…。

自分の宝物の話に触れられ、気を良くした部屋の主は“実は、これは青色の布きれの切れ端…周囲がほつれている切れ端ですよ!それをほつれが見えないように私が額装したんです。”と、自慢そうに語った。
“私だったら、切れ端を見せる見せ方をすると思います。”と、すかさず返した。
すると部屋の主は黙ったまま…何かハッと気が付いたような顔になった。
持ち主が良かれと思って、やってることに余計なお世話だろうが、私は黙っていられなかった。物の価値を損なうディスプレイは私の感覚ではありえない。みなさん、そう思いませんか?

自分と違う感覚を持っている者同士だから、話していて吸収できるものがある。
私も彼も、そう思っているから、次回もまた会って、楽しい時間が過ごせるのだろう。

これからも、違う感覚、考え方、反応をする人に、出会ってみたい。
13日の金曜日のジェイソンやエイリアンには会いたいと思わんけどね…。
March 25, 2012 19:07:43

薀蓄

カテゴリー: 日記
昨晩は、マダムの店の第3回目のワイン会があり出席した。送迎会時期だからか、今回は集まりが悪く出席者は6名しかいなかったが、マダムとワイン輸入業者の社長を含め8名が一つの丸テーブルに座り、ワインの薀蓄を聞きながらのアットホームなワイン会となった。人数も少なかったこともあるが計6本のシャンパンとワインを飲みきった。ワイン好きの人達が集まって、これが量として多いか少ないか分からない。

参加者は全て顔馴染である。そのなかに、おそらく80才を越えられた元地方新聞社の社長がおられて一人で参加されていた。現役社長時代は、平凡な私が彼の隣席に座り含蓄のある話を聞きながら酒を酌み交わすようなこともなかっただろう…。
今は、時間を持て余しておられるようで、マダムの企画イベントには、ほとんど参加されているようだ。4月10に同じビルの私のホールでオペラ鑑賞と食事会を、ちゃっかりマダムが企画しており、それにも参加を約束されていた。

最後に出されたワインは、1975年のブルゴーニュの赤ワインだった。ワイン会社の社長は、古いワインの味わい方を丁寧に教えてくれた。ご存じのように栓を抜く前に1日以上ビンを立てて保管しワインの澱を沈め、食事前にデキャンタの内面にゆっくりと空気に触れさせながら注ぎいれ、ワインが目覚めて呼吸し始めるのを待つ…。今回はデキャンターゼする前のワインと飲み比べをさせてもらった。すると確かに味に深みが出ることが分かった。

ワインも80才の老人も、積み重ねた時間の重さを、私自身が深く味わえるゆとりと感性を身に着けたい…と、思った。
March 26, 2012 13:15:43

異常

カテゴリー: 日記
昨日は、安藤忠雄の設計した非日常の空間で午後のひとときをゆっくり過ごしたいと思い県立美術館に足を向けた。特に興味のある展覧会が開催されていたわけではない。行ってみると“アーリュ・ブリュット・解剖と変容”と言うテーマの催しがあり、アーリュ・ブリュットに関する予備知識のない私は、解剖学に関わる過去の解剖図とか昔の医療器具が展示されていると思ってチケットを買い求めた。
ところが、この展覧会は…何と言うか、私の芸術に対する概念に衝撃を与えるものだった。チェコ出身のルボシュー・プルニーとアンナ・ゼーマンコヴァの二人の作品は、普通?ではない。彼らは明らかに精神に障害を持っていると思われる。彼らの作品をじっと見ていると私自身に落ち着きが無くなり、不快感が芽生えてくる。こんな感覚は初めてだ。私のなかの芸術の範疇をここまで広げて良いものかどうか、いまだに悩むところだ。

展示会場を出ても、胸のあたりに残る不安感を引きずり…、非日常の空間を後にした。

帰って、アーリュ・ブリュットの意味を調べてみた。
フランス人画家・ジャン・デュビュッフェがつくったフランス語「アーリュ・ブリュット(ArtBrut“なま、き”の芸術)」のことを英語でアウトサイダー・アートと言う。特に 芸術の伝統的な訓練を受けておらず、名声を目指すでもなく、既成の芸術の流派や傾向・モードに一切とらわれることなく自然に表現した作品のことをいう。アウトサイダー・アートを作る芸術家をアウトサイダーアーティストという。

皆さんの町にこの展覧会が巡回してきたら、私が得た感覚を理解できるかどうか、足を運んでみてほしい。

来月は、金沢の美術館を訪ねてみる予定だ。展示会を見るのではない。美術館を見に行くのだ。
昨日の体験もあるし、しばらく、展示品はどうでもよい。
March 27, 2012 11:14:24

建築

カテゴリー: 日記
50代半ばでこの世を去った知人の建築家のことを思い出した。出会ったのが28年前、亡くなってからもう10年ほど経過しただろうか…。彼が30才代の半ばの時のある建築の実施設計の際に話をする機会があった。当時彼は建築誌“新建築”に載るレベルの現場をいくつか掛け持ちし、寝る間をおしんで体を酷使して設計に打ち込んだものだから、ある時彼の尿に血が混ざったことがあった。彼はその時私に薄笑いを浮かべて、こう言った。
“この年齢で、おしっこに血が混ざるような仕事ができて幸せですわ…。”

壮絶な設計馬鹿の言葉が今でも耳に残る。

彼は、すい臓癌でこの世を去ったが、若い時からの無理がたたったに違いない。

彼が死んでも、彼が手がけた建物は、彼の生きた証として残っている。その意味を知って、彼はどんな時でも精一杯設計に向かったことに違いない。

私は、今まで生きてきて、彼ほど真摯に人生に向き合ったことは一度もないかも知れない。
いつの間にか、私は彼が死んだ年齢を越えてしまった。
今からでも遅くないかな…。
彼の半分くらい頑張ってみようかしら…。
   ... | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | ...