ここは、僕の妄想が作り出した、愛を知らない彼女の愛情を、芽生えさせる為の、研究チームのたまり場です。 ~~~~~~~~ 先週の課題の報告 ~~~~~~~~ 彼女が僕の事を「好き」と言ってくれた成果を、具体的に拡張させる課題でした。 「彼女にも、よくわかんないみたいです。僕の事は、「家族とか友達を好き」とは違うようです。後、「真剣に好きの意味を考えたことない」とも言ってました。」 「どう言う聞き方で、その答えが返ってきたんだ?」 ~~~~~~~ コンバンワ君 僕の事を好き?って聞いたら、君は最近よく 「好きだけど、好きにも色々ある」 って、言ってるけど、僕に対しての「好き」を教えて ~~~~~~~ 「と、突発的にメールをしてみました」 「なんか間違っているような気もしないでもないけど、難しい答えがかえってきたな。」 「先生はどう思われます?」 先生と呼ばれている人は、この分野では、第一任者です。 「いつにも増して彼女は、手強い答え方をしておるのう…」 「彼女は、僕の事を『シュークリームより好き』とも言ってました。」 「ほう、それで君は、当研究室の基本通り、好きの順位をシュークリームと何に挟まれているか、聞いたかね?」 「もちろんです先生、僕のひとつ上の好きな物を尋ねましたら、モンブランケーキでした」 「そうか、君は、甘い食べ物に挟まれているわけだな。かなりハイレベルな順位ではあるのう。」 「先生、簡単に愛情を育てる方法はないですか?」 「ありますよ。」 「えっ!?」 「どうしました?」 「意外とあっさり「ある」と言われたんで、びっくりしたんです。」 「たまたま、即席愛情育成作戦の頃合いだったんじゃ。教えてほしいか?」 「ぜひ、伝授してください」 「若干思いつきで悪いんじゃが、彼女に別れを告げてから、デートをしてみてくれんかの?」 「えぇぇぇ!!!」 「どうした?」 「彼女とは、盛り上がりかけている最中なんでけど…しかも、思い付きって」 「それなりの、先行研究はしておるよ。適任者を探していたら、君と彼女の今の関係がちょうど頃合いなんじゃ」 「先生、やらなきゃダメですか?」 ~~~~~~ 後日…… ~~~~~~ 「先生に言われた通り、彼女にお別れデートのメールをしたんですが、反応ありません」 「手強いのう…」 「どうしましょ」 「すぐに謝るんじゃ」 「!!」 |
そこには、大好きな君が僕の傍にいてくれますように…