人間は文明と言う直線でできた世界を築き上げた。 自動車道や鉄道の線路も障害物がなければ真っ直ぐ続く。幾層にも積み上げられた建物の柱は真っ直ぐで、フロアーは平らだ。 文明は高く、速く、強く…単純化して最短距離を目指してきた。 ふと、人類が自然界の一員だと感じたら、文明のなかでは強いストレスを受けることを知る。 私達の周囲の自然界は、直線なんてめったになく…、幾つもの曲線の繋がりでできている。 そう気が付けば、少し歩を遅くして、寄り道して、岡に登って、余所見すれば良い。そう思えば休めば良い。 自分も自然の一員だと言って、寝転がって深呼吸すればよい。 文明社会から離れることを選んだ人は、そんな風に気がついたのだろうか? |