もう過ぎたが、確かクリスマスの時期だ。 周知の通り、欧米では年中行事の一大イベントとしてこの時期を楽しむ。 一度、この時期米国の某大手工場に行ったときのことだ。 いつも通り夜も明けぬうち、眠い目をこすりながら現場に行った。 (当時、向こうの作業者は朝5時ぐらいに仕事を始めて昼の早い時間帯に 帰宅していた。このため、渋々これに付き合わなくてはならなかった。 早く仕事を終わらせて後は家庭サービスなど自分の時間を楽しむとの事) 仕事の進捗を確認していると、何か不自然な光景が目に入った。 おや! 時々、横を三輪車に乗ったメールボーイ(社内便集配のおやじ)が通るのだが目を疑ってしまった。 普通に周辺ラインは稼動しているが、赤い頭巾、衣装をまとったのが平然と横を通り過ぎた。 サンタクロースだ。 思わず噴出してしまった。 しばらくすると、今度は三輪車に乗ったトナカイ(被り物が角のようだったので多分そうだろう)が通った。 なんだろう。今日は平日だし、周りは普通に仕事をしている。自分自身、しばらく状況を理解できなかった。 こんな光景に遭遇したことはないし、決して日本では観ることはないだろう。もちろん実害はない?のだが、これが許されるのがアメリカなのかとつくづく思う。 これがユーモアのセンスの深さ・違いだろう。 ある意味ふざけているが、捉え方によっては感心する。 分野、テーマ問わず講演などうまい話というのは必ず、要所にユーモアが盛り込まれているような気がする。 教養といった他、人間性豊かな人ほどこうゆうセンスが長けているし、人を引きつける。見たり聞いたりするとつい感心する。 やはりどんな環境、状況にでもユーモアは大事ではないか。今更ながら思う。 ただ、いたずらにつまらない話(大半が作り話だろう)を並べた、昨今の風潮・娯楽はいただけない。 ○○首相ではないが、「いかがなものか」である。 もちろん楽しむこともあるし、何でもつまらないと否定するわけではないが、流行か何か知らないが幼稚な笑いといったものが最近とくに多いような気がする。 一度「すべらないはなし」なるものをみたが、明らかにうけを狙った作り話の羅列か誇大話のようで、誹謗・中傷の類の話を面白おかしくしているだけだろう。 当方には珍しく米国人が来客としてきた。(製品チェックのため) 仕事柄、当然中身のチェックは厳しいが、合間にその場を和ませるようなジョークが入ってくる。単調さや一方向に固まりがちな流れの中で、ひと時ほっとする。 (自分でも公私問わずちょっとした事を織り込むように心がけているが。突然、変なことを言いだす思ってのだろう。よく周りは笑っているようだ。) 現状の厳しい環境は専門家が至る所で述べているのでここでどうこう言うことはないが、 彼らは金融危機の震源地の真っ只中にいて、少なからず影響はないこともないだろう。 しかし、見ている限り悲痛な面すら感じられない。(勝手にそう思うだけかもしれないが) どこも周りは深刻な状況だが、現状を受け入れそこに適応していけばいいと自分自身は思う。(楽観的すぎるのか?) 彼らの習慣なんだろうが実際に触れてみると、見習いたいと思う次第だ。 |