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自然派の気ままに一言

 
2009-02-04

台湾 その2 (装飾品編)

カテゴリー: 日記
台湾のちょっとした街にいくと、いたる所で金の装飾品を扱った個人商店を見かける。
道路沿いから見るとまるで欧州貴族の部屋のような眩さだ。
最近は少なくなったが首、腕に身につけてる男性をよく見かけたものだ。

疑問に思ったので、雑談ついでに通訳に聞いたことがある。
台湾は近年、中国共産派との内戦に敗北した蒋介石が先住民(多くの部族)がいた島に
落ち延びたのが始まりだ。
この後、日本、中国による植民地状態があり現在へと至っているが、統治国の
一方的な都合で、ある日突然自分の財産(自国通貨、紙幣)が紙くず化したことがあった。
この苦い経験があり物すなわち普遍的に信用価値のある「金」を財産として持つ習慣に
なったそうだ。

また中国古来からの装飾品である「玉」(ぎょく、翡翠)を身に着けている。(まれに水晶も。これらの店も比較的見かける。 玉は金よりも高価)
玉は中国の信仰的要素が強く護符としても用いられてきたものだ。

感化されやすい性分もあって、一時期、お手ごろな水晶に凝っていた。(金は高価だし、
良質の玉は驚くほど高い。手も足も声も出ない。)
仕事後に滞在先周辺の街、休日などは台北に足を運んだりして様々なものを見て廻っていた。 (なお中国系はどこも夜が深まるにつれ賑やかさを増す。)

水晶といっても実に色んなものがある。
現地語(北京語ちなみに台湾での中国語の標準語、別途自国語である台湾語があるがこちらはハングルのようで未だに分からない)がまだ、ろくに読めなかったが水晶の本を2,3冊買って読んでいた。

ここで漢字についてだが難解さ(オリジナル)順に台湾、日本、中国となる。これは
国策として広く識字率あげるための現実の結果だ。日本語はまだ古字の原型をとどめているが中国の簡体字などは象形文字のようで何がなんだか分からないぐらい簡略化されている。
一方、台湾は数十画もあるミミズの集合体のような難解な文字が数多い。
(私事だが親が苦労したであろう自分の名前も、台湾に行くとよく見られて、なにか
親近感が湧く)

右にそれたが、水晶は意外とその種類も多く百貨店などでも売っている。
透明な中に金糸(財運)、緑の草(藻のようなもの)が入ったもの、紫水晶、黄水晶、
黒水晶その他ある。
当時、珍しいものを少しずつ買いあさったが管理が悪いので、今はネックレスサイズの紫水晶が残るのみだ。
(収集癖は学生時代まであった。切手、コイン、シールの類)

玉も2、3点ある。一般的に宝石とされる硬玉(ミャンマー産で深緑色。高価)と軟玉(中国産で透明、白色、淡緑色)がある。
あるとき台北のパーツ街をうろうろしてたときだ。道路脇にテーブルを囲んで人だかりができている。覗き込むと玉を出しては売る、引っ込めるを繰り返している。後で知ったのだが業者向けのせりだ。
何気なくじっと眺めていると、そばのおやじ(かなり年配の人)が話しかけてきた。
まだ片言しか話せなかったのでおどおどしていると、日本語が分かるらしい。
冷やかし半分に眺めていたと言うと、何かほしいものがあれば自分が競り落としてやるという。(このころの年配者は日本語教育を受けた人だろう。学校で習ったといっていた。
過去、日本が植民地化した周辺アジアの国々の中で、唯一台湾が親日的だ。
理由の一つに、中国統治時代の圧制のひどさに比べ、鉄道敷設・教育など日本人の律儀さに好感をもったことのようだ。)

競りの品は中国の象徴である龍を彫ったものも多く、龍は嫌いではないので、指差して落札してもらった。聞くとミャンマー産の一枚岩から採れたものだという。爆破して砕いたなど持ち込まれるまでの話をしてくれた。価値の分からない者には少々高かったが、市価では何倍もすると言っていた。(ヒスイ輝石50%以上が宝石扱いされる硬玉だが、買ったのは硬玉のうち安い方のものだろう。 宝石に分類される深緑の小ぶりなものは、目が飛び出そうな値段だった。)

買った品だがよく見ると透明度があり白・薄緑色をしている。長年身に着けていると石の色合いが変化するそうだ。
買った当初は現地人同様、首にぶら下げ生活していた。
ところが元々装飾物を身につけるのが嫌いな上、重かったのでいつの間にか外した。(首の吊り下げ紐が目立つらしく、理由を説明すると嘲笑にあうことも多々あった。)
関係ないが、身に着けるものでは腕時計も煩わしく思う時期もあり、腰に懐中時計を着けだ時期もあった

今は小箱に眠っている。

今日はこのへんで
気が向いたら、次回は食の事情について