(台湾 食べ物編 その1からのつづき) 言葉について気になったことを思い出した。 よく日本で使うカタカナ中国語を現地の言葉だと思い込まれていることが多いが、外来英語みたいなもので現地では通じない。多々あるので誤解なきよう。因みに焼き飯(炒飯)は「チャーハン」ではなく、「ツァオファン」だ。また、日本に方言があるように中国圏でも方言が多い。(香港は広東語で「ホンコン」で、北京語では「シャンカン」だ。 北京オリンピックのときだった。NHKを代表する男性アナウンサーがさよなら(再見)を「ザイチェン」と言っていた。また、別の日に現地にいる有名な女性アナも同じような発声をしていた。 「ツァイチェン」だ。濁らない。たぶん、ピンイン(はっせいおん)の「zai jian」をローマ字読みしたんだろうが、最初何を言ってるのか分からなかった。 言葉はできるだけ正確に発音しないと相手に伝わらない。特に中国語は同じ文字に対し、発音一つでまるっきり意味が変わる。 現地実況にも関わらず、四声とまでは言わないがアナウンサーともあろうものが挨拶ぐらい正確にできないのかと思った次第だ。 脱線したが、最後に一つ。 1~2年前だったか。仕事の一区切りで客先始めとする関係者の食事会があった。地方の老舗風の専門店だった。最初のうちは食べたことのある定番料理の品々が次々と出された。酒ばかり飲んでいて、料理にあまり手を付けずにいた。酒も入って周りが賑やかになったころ、半透明のスープが出てきた。小皿にとって食べると未体験の味だ。でも、味に深みがある。なんだろう?お代りするほど癖になるようで、まわりも盛り上がっているし「ちょうどいいや」と黙々と食べていた。あまりに美味いのでいつの間にか大鍋の2/3ほど一人で食べてしまった。ちょうどそのとき現地人がきたので何かと尋ねると、「フカヒレ」とのことだった。 さすがに中国三大珍味の一つと言われるだけあって、ひたすら頷きながら変に納得していた。 |