この二ヶ月ばかりで自分でもわかるほど体型が変わった。ので、 「とりあえずシャツは着た。下を決めるのがめんどくさいけどパンティで表へ飛び出すわけにもいかない」 という理由だけで履いている黒の安スキニーを買い直しに新宿三丁目のguに行くついでにpjにも入った。guだのpjだの書いててわけわかんなくなってくるうえに字面だけで田中康夫が浮かんでしまうが。 そんで男性諸氏はご存じないかもしれませんが、pjという店は店員さんがサイズ測ってはいあなたは80F、あなた65B、とか振り分けされるのではなくサイズはあくまで目安であって、フィッティング重視という店のようなのですね。 で、試着したんだけど、なんかうまいことサイズが合わない。店員いわく「アンダーはいいんですがちょっとお胸が苦しそうですね~」でもあいにくそのサイズのものがない。二階にはあるかもしれません~とのことで、はあ?おなじ店じゃないんか連携はしとらんのか、などと思いながらも二階に。 そしてまた別の店員に、一階でこう言われましたんですけども~つって超申し訳なさそうに伝えてそのサイズのものを出してもらったんだけれども今度はカップがあまる。じゃあ、つって下のサイズを出してもらったら今度は肉がはみ出る。試しに上からTシャツを着てみるもラインはガッタガタだ。 「なんかたぶんこれ、わたしの体型がおそらくこの品物の型に合ってないんだって気がします……」 というと、店員も困り半笑い。いつもどのサイズをつけていらっしゃいます? と聞かれて、これまでこうだったんですけど最近ちょっと変わってきたので、などと説明はしてみるものの、なにしろどのデザインにしろあれこれ試着できるほどサイズの在庫がないという。 いろいろと着け方の工夫を提案してはくれたが、なんかすげー混雑してたし、あんまり手を煩わせたくもないしなにより二種類くらいしかないなかから妥協して選ぶのもな、とおもったのでまあようするに面倒くさくなったので、検討します、と言い残して店を後にした。 勘違いしないでいただきたいのは、「わたしはおっぱいが大きいのよ」、とそういう話ではない。 そろそろ身体に合った下着を買う、のではなくて、下着に身体を合わせてゆく、そういう作業に入らなくてはならん状況に差し掛かっているのか。つまり、何十万もする補正下着。たしかに、店内はもうきみらつけてもつけなくてもいっしょでしょ!? と因縁のひとつもつけたくなるような攻撃的なおっぱいを持った若い娘たちで賑わっていた。 その後に入ったguでも、ひざ下・ウエストはいいけど腿と尻が……という状態だった。 ああ、不摂生が常のだらしない中年は頭がいたい。 もう一生ノーブラにスウェットで暮らしたい。 もうすこし早い時間だったらすべてを放り出して発狂寸前で末広亭に入ってしまってたとこだった(と、おもったけど末広上席は芸協だったからそれすらなかったな)。 八百屋で破格の値をつけられ叩き売られている、いびつなかたちをしたトマトやナスたちに自分を重ねたのじゃった。 |
今夜ものみこまれてしまいそうになる。 いつのまにか、ではなく、子どものころから誰かを目の前にして感情を表に出すのが上手ではなかった。いつも他人の顔色をうかがっている。文章を書く、という手段とツールを覚えてからはこうして一方的に吐き出すことができるようになったけれど。 真夜中、過去にしないといけない恋のこと、もういない両親やネコのこと、今日もきっとひとりで雑然とした部屋に小さなテーブルを置いて宅配食を食べているあのおじいさんのこと、いろんなことがぐるぐるまわってもう朝だ。 もうこの何年もあまり意識しないでいたけれど、寂しいとか人肌が恋しいとか、これはそういう気分なのかもしれない。 単純なことなのに、ひとりでいると複雑に考えてしまうこういう感情を、誰かにただことばであたまで受け止めてやさしいことばをかけてもらえればいいってそれだけじゃなくて、抱き合いたいとか肌に触れてほしいとか、息がかかるほどそばで眠りたいとか。でも、近くにいるのに遠く感じるのが怖い。 だから、そんな日がずっと続くよなんていう約束が欲しいとか。 「つまりはパートナーがほしい」と、ありていにいえばそういうことなんだろう。出会い系サイト的にもそのアプローチが模範解答なのだろうともおもう。 だけども、その関係性を求めること、もちろん与えること、それを当然のこととして望むには、わたしの元々の素養なのか悪い意味での経験過多のせいなのかその両方なのか、どうにもすごく臆病になっている。 臆病というとなんだか陰があって耳触りはいい気がするけれど、潜在的に無神経になってしまっているのかもしれない。どうせわたしなんか、という卑屈な気持ちがあるということはそうなんじゃないかな。 ただ愛し合いたいといういっけん素直で単純にみえる願望を叶えるのはじつはとても難しくて、それを叶えようとするにはわたしは他人も自分も疑いすぎている。 もう傷ついたり傷つけたりするのは嫌だ。 そのためには、感情だけじゃなくてある程度の割り切った打算や利害関係の一致などが必要なのかもしれない。そんな虚しいことも考えずにはいられない。たとえそれがまったくあさってのほうを向いた見当はずれの考えであっても。 いろんなことがあった。わたしを「不幸の総合結社」と呼ぶ人もいる。 そういうことの積み重ねで、いまがあるのだけど。 この生活に満たされていないということは、決してないのだけれど。 だってわたしは健康な身体で仕事もしている、そしてとにかく友人にはおそらく最上級で恵まれているし、浅いながらも趣味があって、自分の時間を楽しむこともできる。 けれど自分は寄る辺ない存在なのだという不安感が常に心のどこかに潜んでいて、ふとした瞬間に襲われる。そしてそれを解消する術はきっとかんたんには見つからない。だっておそらく意識の問題だからね。 ……なんてことをつい、とりとめなく書き連ねてしまったけれど、寝て起きてその恥ずかしさに後悔したりするんじゃろうか。 なんて、ここまで書いてそういえば先月もこんなことがあったな、とおもって過去の日記を読み返してみた。 そんで日付をみて気がついた。なんだそういうことか。 月イチで波の立つバイオリズムの問題だった。ふむ。 解消策はとっていてだいぶ軽減されたけれども、やっぱり細々と出てくるものだな。 でもまあそういうことならしょうがねえオッケーだ。 そしてまた小銭を例のきもちわるい貯金箱に入れる。 だからつまりあれだ、夏だ!!!!!!!!!!! |
小中高といっしょだったりなかったりの友人と三人で飲酒。 会うたびにいろんな意味であんたも変わんないね~っていうし、実際そんな気がするけどまあそれはありえないよね! とかそんな話。20年以上または20年近く経っているだもんさあ。 終電前に解散して、ひとりでゴールデン街の友人がいる店へ。 狭い店のボックス席はぎゅうぎゅうで、ひとりのおっさんが隣席の女性客をベタベタ触り始めて、めんどくせえなと思い始めた頃合いを見計らったかのように、自分の女性客を連れて初めて来たという見るからにホストって感じの男子ふたりのうちひとりが 「ぼくもお姉さん触りたいんで席かわってもらえます?」っておっさんに交渉しはじめた。そしてもうひとりは「ぼくのことも触ってくださいよ!」とか言っておっさんを隣に呼び寄せる。 席をかわった男子はもちろん触り始めるでもなく、隣席の男子はおっさんをうまいことかまってあげて、悪気なくただ酔っ払っていただけの(この悪気のなさがいちばんタチ悪いんだけど)おっさんはとくに機嫌を損なうこともなく男子に話しかけたりほんとにベタベタ触ったりしてた。 つまり、その女性客からスマートにおっさんを引き離したというわけ。 その後もおっさんは遠くから手を伸ばしたり一生懸命だったけど、ホスト男子ふたりがさりげなくガードしてくれた。自分のお客さんだけじゃなくて無関係の、しかもみるからに貧乏そうな、つまり営業価値もなさそうな我々まで。もちろん、いちばんは連れのお客さんに不快なおもいをさせないようにということなんだろうけど、なんかプロの技を見せてもらった感じ。 おっさんとホストたちが帰ったあと、店内はもう大絶賛の嵐。ホストクラブに大枚落とせるほど甲斐性がないのがざんねんだと初めて思った。しびれた。 そんなあれで今日もいままで飲んでいたのだけれど、帰宅して服を脱いだらとんでもないところに青アザが。痛くもないし、どっかにぶつけた覚えもないんだけど。そういえば昔から酔った翌日にアザだらけになってることがよくある。おそらくその多くはちゃんとどっかにぶつけたりしてんだけども、お酒飲むと青アザってできやすくなったりするのかしら。 しかしその場所が、なんつーかこうビキニラインのあたりというのかまあそこらへんで、鏡で見て一瞬「うおっ! なんかエロス!」っておもって写メ撮ろうとしたんだけど誰に見せるでもなし虚しくなりやめた。っていうか見せる相手のありなしに関わらずそんな写メ撮って満足したり人に送りつけるのはあたまがおかしいか「妖怪・露出狂おばさん」とかその類だろう。 |