夕方、緊急地震速報が鳴りました。 素早く、自分のパソコンとサーバーの電源を落として、机の下に入りました。 脳裏をよぎったのは、火事。 昔、実家の真新しいビルと、バイト先の友人を焼いた、地震の火事。 ガスの火事。スパーク火事。 躊躇せず机の下から出て、事務所の電気を消し、ドアを開けたままつっかいを挟む。 社長のいる上階に駆け込んで、「警報鳴りました!」と言いながら、ガスと電気をOFF。 会社があるのは、海のすぐ近く。 もしもの時は商品と社長のBMWの流失を防ぐべく。 1Fに駆け下りて、ガレージと玄関のシャッターを下ろす。 ・・・・・・・・・。 揺れは来ませんでした。 社長に「電話が鳴っただけで大騒ぎするな。勝手に電気を消すな」とえらい怒られました。 ええんです。 もし、次、警報がなった時も自分は同じ事をするでしょう。 命や財産を守るとは、そういうことなんです。 この国では、誤報を出すことは非常に強く非難されます。 誤報にもとづいて守る行動を起こした人間も、後から色々非難されます。 それは、おかしいのとちゃいますか? 誤報でよかった。 肝心な時に、大事な警報が鳴らないよりは、よっぽどマシやないですか。 「なんや、誤報か。人騒がせやなぁ」で済ませるほうが、よほどまともやと思います。 |