中国人研修生を 自宅まで送りとどけた 彼女は 地元有力者のお嬢さんらしく 丘の奥に住んでいると言う 自分が動かすと 彼女は左側の運転席にいる ”ダメですよ ” 運転席に乗り込んだ彼女を降ろすと 床が少し濡れている 雨が降ってるんだな 彼女を後ろの座席に座らせた 彼女の家に向かうと 緩やかな坂は土色で 何度かくりかえされる曲がり道だった ようやく行き止まりまで来ると そこには終わりの見えない 大きな門があった 彼女を降ろした 彼女の母親らしき女性が出迎えた 自分も降りて話をしようとすると 車は大型バイクに変わり 地面が不安定なので スタンドを立て直そうとすると そこには小さな自転車が 見えるだけとなった これなら 軽くて乗りやすいね 彼女の家を後にした 坂道を下った 道はいつのまにか 泥の轍が幾つもついてて ボクの自転車は 道を外れて どこか知らない土地に 辿り着いた 2分前 · いいね! |
好かれる事はまずありません