 : 

<><><><><><>
ここは中国に似た某国
BOSS を迎えに来た運転手
下の道で待っている
ただ道端に車を
置く訳にはいかないので
整備の振りをしている
するといつの間にか
車の前後/下に現れた
にわか整備士
頼みもしないのに
何かやっている
BOSSを乗せ出発だ
男が手を差し出した
ダッシュボード下の
無造作に置かれた
紙幣を一掴み渡すと
男はそこから
赤い大きな額を
3枚抜くと去った
30元?
300元??
急峻な山の上の中腹に
大量の煙が流れている
木々の間から
集落らしき物も見えるので
そこへ繋がる道もあるのであろう
”行って見よう ”
車を向かわせた
ふもとまで行くと
急な真新しい道と
人々の降りて来る
その脇路が眼に入った
勢いをつけて
新しい道を昇れど
直ぐにその角度は
走行する限界に達した
後は
斜面に這い蹲り
その上を目指す
気が付くと
行く坂はほぼ垂直
手元が滑り
登った以上に
滑落してしまった
姿勢を
崩さなかったからいいものの
転がり落ちたらオシマイだな・・・・
そんなん思いながら
もう一度慎重に
上へ行く
周囲には
何人もの人々が上を目指していて
その多くが
難も無く登って行く
”常連か?慣れだな...”
そんなん考えながら
稀に玉の様に落下する者が
視界の隅を過ぎるのを
感じたりもしていた
上に路があるのだろう
普通に歩行する人々の
上半身が見えてきた
最後の斜面は
玉石が所々に突出していて
強固に動かなくされている
油断さえしなければ
もう少しだ
ようやく
参道?の頂点に到達した
ここまで来れば安心だ
もう落ちて消える事も無い
子を押し上げながら
登って来る数人に手を貸し
子を取り上げて
上の路に降ろした
そこからは
普通に歩ける
緩やかな上り
どうやら
温泉があるらしい
不思議なボビンだ
梁からぶら下げて置くと
自然な空間物質を吸着吸収して
スティック状の焼き菓子が
巻き付く様に
現れてくる
味もイケている
|
好かれる事はまずありません