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ラジオの深夜放送
マイナーCDからの発掘をしようと
見知らぬ女性アーティストの
小型CDをチョイス
出演依頼をした
お子さんと2人で暮らすその方は
とても気さくな感じで
自分とも普通にお話しをしてくれた
どうやら
電車を幾路線も乗り継いで
郊外からやって来たらしい
”たくさん乗ってたいへんですね ”
”そんな事無いよ 一度乗っちゃえば ずぅ~っと行くだけだから ”
そんな会話をしながら一緒に電車に乗り
住処までの地図を説明してもらえど
全く地理に不案内な場所で
チンプンカンプン
”この辺りに大きな池があるんだけどね ”
そう言って
行き止まりの駅で別れた
周囲との境の区別無い改札も無い駅を出ると
そこはただの土道
映画の撮影スタジオ
屋外観光セットに出た
ゲートを入って直ぐ
通路脇の斜面を数メートル登る先に
昭和初期のバラック仕立ての家
燻された様な
深い紫がかった葦か竹の外壁
”昔道端に捨ててあったのを拾って
作り直した家にそっくりだ ”
その声に当時の家の感じを撮っておこうと
カメラのレリーズを押せど
上手くフレーミングが決まらない
少しずつ下がって
全体を入れようとしている内に
今度は木々の陰となり
焦点が合わない
それを後にして
通路を行くと
戦車が走って来た
すれ違いざまに
とりあえず一枚
大きく上下にうねる通路の向こうに
軍用四輪駆動車の影が現れた
カメラを向けていると
どうやら体験乗車が出来るらしい
早速乗り込んだ
メガクルーザー?
高機動車ベースのその車両は
車内は通信試用のレプリカかな?
大きな電鍵がショーケースの上で
ひとりでに動いて
モールス符号を打っている
ケースの中は
二つの黒い球状体に
ブロアから送風がなされる構造物
なんだろう?
未舗装のうねる通路を走行
路面の細かな凸凹を余り拾わない
滑らかな乗り心地
この辺りはTOYOTA設計の為せる技?
HUMMER やハンビーにはない
優しい乗り心地と感じさせた
開口の大きなフロントウィンドウは
視野が広く
周りが良く見える
降りる際
運転席周りの写真を撮ろうとすれど
これも上手くカメラが作動しなかった
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好かれる事はまずありません