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SOLILOQUY

ひとりごと

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November 17, 2011 15:22:46

秘密

カテゴリー: 日記
今日の昼、ランチに入った馴染みの店で、近くの画廊の主人と同席になり久しぶりで話をした。この主人は、我が町では知られた文化人で、美術界だけではなく音楽の世界や文学関係にも深い造詣を持ち、世間一般から称賛を受ける文化的活動を行っている。

世間話をするうちに、少し前にここでも書いたことのある美人の女性ピアニストの話になった。昨晩、彼女から来年、東京フィルの専属?ピアニストになるとの電話が入ったと聞かされた。しかも小澤征爾の推薦だと言うのだ。

素晴らしい…、彼女のこれまでの苦労が報われる。

ところで、私が彼女と小指と小指を絡ませた仲であることは画廊の主にはしないでおいた。

この話は、私とあなただけの秘密にしておこうと思う。
November 18, 2011 14:26:44

若味

カテゴリー: 日記
昨日のマダムの店でのワイン会は、小さなマダムの店の定員である10名を超えて11名で始まった。
協賛元のワインの輸入業者からカナダ人の美人スタッフが応援にかけつけていた。
客層はどこかの大学の教授と大学病院の医師とその関係者の女性数名、そして毎年2~3回海外旅行に出かけているという主婦達だ。
絵に描いたようなボジョレーを楽しみにやってくる人たち。
狭い店内で会話を交わしても誰も名刺交換はしないし、名前を名乗ることもなく適当にそれぞれが楽しんでいた。気を遣うことのない私の好きな集まりだ。

毎年、その年のボジョレーは「今年は良い出来だ!」と皆が言うが、昨晩もこの言葉が挨拶代りに飛び交った。
若い味…という以外に私にはボジョレーを表現する言葉が思い当たらない。
実のところ、私は昨年のボジョレーの味を忘れている。
実を言うと、昨晩飲んだボジョレーの味も忘れている。

12月初旬にマダムの店の企画で、私のホールで、今度は40人くらい集めたワイン会が企画されている。もちろん私も参加することになるが、その頃には今日飲んだボジョレーも、もう少しまろやかになっているだろう。

以前、ある人から若いワインを少しまろやかに嗜む飲み方を教わった。
舌の下側に一度ワインを溜めてから飲むといいらしい。
あなたも、今年のボジョレーで試してみられてはいかがだろう。
November 19, 2011 17:31:05

喪失

カテゴリー: 日記
最近失う物がたくさんあった。デジカメ(お茶がかかって壊れた)・小銭入れ・腕時計・メガネetc.
年をとってボケの始まりかもしれない。悲しくなる。

数日前、腕時計が鞄の底で見つかった。
今日壊れたと思ったデジカメに、もしやと思って電池を充電してスイッチをオンにしたら、なんと復活した。水分が乾いたせいだろうか…。

お気に入りの小銭入れと、普段使いのメガネはまだ出てこない。

失くしたものを…思って…、悲しむこともあるけれど、それが二度と目の前に現れることがなくても、だからと言って私が生きていくうえで大きな障害にはならないと気が付いた。

私から去って行った彼女も同じに違いない。

失くしたもの、去って行ったものは、これからの自分に必要なかったものだと思うことにしよう。
これからの私に必要なものだけが、残っていくと思うことにしよう。

そう思うと、少し悲しみが薄らいだ。

さて、なくした小銭入れとメガネは私の前に現れるだろうか?
新しい小銭入れとメガネを手に入れることになるのだろうか?

どちらでも、かまわない。
必要なものが、私の手元に残るだけ…
November 20, 2011 14:35:14

古典

カテゴリー: 日記
私は、クラシック音楽のことはよく分からないが、ギターの先生とピアニストがリハーサルをした際の休憩時間に、分かったふりしてこんなことを聞いてみた。「クラッシックと言われる音楽は、作曲された当時には最も斬新で革新的な音楽だったんでしょ?例えば伊勢神宮の建物が当時の最新のテクノロジーで造られたように…」

ピアニストは、すぐに相槌を打った。ギタリストは、少し躊躇したように見えた。

数百年前につくられたもので、今でも現代人の心を捉えて離さないものはいろいろな分野に数多くあると思う。

しかし建築素材や技術の進歩に比べ、芸術の世界の進化の歩みは遅い。この数百年で多少の変化はあっても新しい楽器と言うものは、あまり生まれていないように思う。
クラッシクを越える音楽はないと思っている人は、いまだに多い。

人類の歴史で言えばほんの数百年前に究極の楽器が生まれ、天才的な作曲家が続出したと考えるべきだろう…
長い時間枠で捉えると、あることが特別な進化を歩む時機があるように思う。
私も、そんな時代に生きてみたかった。

パソコンの発明は、同じくらいのインパクトがあるのかも知れない。
私たちも、そう考えると突出した時代に生きている。
だから、今のスタイルがクラシックになる時代がいつか、やってくるんだろうな…
私やあなたが死んでしまった後で…
November 21, 2011 16:38:22

篆刻

カテゴリー: 日記
私の町の新たなる“町の有志の会”の活動をはじめるにあたり、資金の調達のために銀行口座の開設を近隣銀行に依頼していた
最近この手の会の口座開設には、審査が厳重で(マネーロンダリング等に利用されないように…)2週間待ってオーケーの電話が入った。
銀行印に知人に依頼していた篆刻(石を掘った印)を用いるつもりだったのだが、知人からなぜか良い返事を得られなかったもので、知人の真意を確かめる前に、今日の午後に慌てて印章店にかけこんだ。

印章店の主人も篆刻を手掛ける人だったので、銀行印に篆刻を用いることの問題を問うてみた。
“篆刻は石彫りのため欠けやすく、また通常印の印肉より粘着性のある篆刻用の特別の印肉を用い、普通の印のように常に真っ直ぐ下に押印するわけではなく、それぞれの印によって微妙に力加減が変えて押さなければならず押し方によって表情が変わる…。”と説明を受けた。
要するに篆刻を実用品と考えてはいけないということだ。芸術作品と考えねばならないのだ。

そう理解できると、知人が銀行印と聞いて良い顔をするわけがなかったわけがよく分かる。

世の中には、まだまだ私の知らないことがいっぱいある。
いまだに無知で他人を傷つけることも、多々あるのだろう。
この年齢になっても、知らないことを柔軟に吸収でき、転換の利く頭でいたいと思った。
November 22, 2011 14:53:01

運営

カテゴリー: 日記
今、ウィキペディアのトップページを見ると、ジミー・ウェールズからのお願いというバナーに気づく。
クリックして読んでみると、タイトル通りウィキペディアの創設者からのお願いが書かれており、自社が経費節減をしており、サイトを立ち上げた時の信念を貫いて企業の宣伝広告をとらずに頑張っているから、一般の方からの寄付をお願いする…云々が書かれていた。

最近、口コミ(ツィッターやブログ)が影響力を増し、先ごろまで情報元として宣伝広告に聞き耳を立てていた一般人が、自分で自分のことを宣伝する情報元に踊らなくなってきたように思う。
第三者の意見と称する情報がネットの普及であまりにも多く氾濫している。私の周囲の事業者も通常の宣伝広告への出費を見直し、ツィッターやブログを宣伝広告に真剣に利用しはじめている。

映画“ソーシャルネットワーク”を観ても感じたが、企業が無暗にこれまでと同じ媒体で宣伝広告をしかける時代は終わった…と、ウィキペディアのバナーをみて思った。

私の町の新しい会も、組織の運営費をこれまでのような単なる会費や宣伝広告費と言う名目で集めるのではなく、新たな名目での徴収方法で運営することができないかを模索している。

新しい時代に相応しい組織のあり方を考えていきたい。

世の中の動きに、ついていくのが大変だ。
November 23, 2011 17:01:52

指揮

カテゴリー: 日記
数日前のコンサートのリハーサルの時のティーブレイクで、ギターの先生が、私が最近、フルオーケストラの指揮者のタクトの動きと演奏者の奏でる音との間にズレがあることを、やっと気がついたらしい…と、話題を振った。するとピアニストも話の中に加わり、ズレが当然であることを前提に話が盛り上がった。

ピアニスト「ピッコロとホルンでは音の伝わる速さが当然違うでしょ。」
ギタリスト「そりゃそうだろうね。ピッコロのほうが早いだろうね。」
ピアニスト「オーケストラの同じ舞台の上でも、場所が変わると音がズレて聞こえる訳ですよね。」
ギタリスト「だから演奏者は、指揮者の好みを理解して、タイミングを予測して演奏するわけです。」

この時点で、私にはついて行けなくなった。

ギタリスト「○○○○の芸術センターの舞台は、中央で演奏するより、聴衆からすればどうしてそんな後ろで…と思うような場所がいい音がするんですよ。」

私は、無理やり二人の会話に割って質問した。

「○○○○の芸術センターの音はどうですか?」
ピアニスト「あそこは最低ですね。綺麗だけで…設計時に音楽監督に依頼する費用を、けちったんだと思いますよ。」

その後、二人の会話に全くついていけなくなった。

音楽家というものは、すごい感性を持っている。

ところで、演奏が指揮者のタクトの動きからズレていることを、あなたはご存知でしたか?
November 24, 2011 17:40:14

乾杯

カテゴリー: 日記
このサイトでは、自分のプロフィールを見た人と、日記を見た人の累計が表示されるが、本当にさやかな話ではあるが、私にとって日記を見た人のカウントが1000という数字が一つの目標であった。

別に1000にたどり着いたからと言って一旦書くのを止めるとか、別のステージに進む…なんてこと、ありはしないし、どってことない数字なのだが…
人気の人など1000なんてカウント1ヶ月で到達する人もいのだろう。私は2年以上経過して、ようやくだ。

もう一つ、さやかな目標があって、日記を見た人の数がプロフィールを見た人の3倍になる日を待っていたが、それがようやく今日達成された。
こっちの目標は、なにがしか私の文章に興味をもっていただいた人が数人いてくれたおかげだと思うと、少し嬉しくなる。

だから、明日からも、もう少し続けて書き続けられる。

今晩は一人で乾杯でも…いや今日は節制の日だった。

乾杯は明日に持ち越すことにしよう。
November 25, 2011 13:10:02

三億

カテゴリー: 日記
昨年の年末ジャンボを、まだ手を付けずに持っているが、そろそろ換金しないと無効になってしまう。宝くじは当たるものと信じて疑わない私は、まだ当選番号との照合をしていない。当然3億円が当たっているつもりである。
仮に今回当たっていなくとも(いやいやそんな弱気になってはいけないのだ)、次回は必ず当たる…と思っている。

パスポートの申請の際、5年か10年か選択しなければならないが、今回は10年にした。実際のところ、自分が10年後に、生きていられるかどうかあまり自信がない。人生なにが起こるか分からないのだから…。
10年を選択した理由は、そのときまで海外旅行に行ける体力と気力があるようにとの願いを込めての選択である。
そんな願いを込めなければならないほど、私は年齢と経験を重ねてしまった。

宝くじで3億円が当たったら、ここで公表するつもりだが、その時はみなさんを海外旅行にご招待させていただきたいと思う。取り敢えずバリ島あたり…

少なくとも10年以内には実現したいと思う。

今日を生きる励みに、そんな夢を語る私である。
November 26, 2011 20:10:05

散策

カテゴリー: 日記
今日は、奈良に行った。小学校の遠足で訪れて以来、おそらく40年以上行ったことがなかっただろう…。久しぶりの古都である。

スペイン、マドリードに在住し、リアリズム絵画の秀作を数々残しながら、50歳半ばに若くしてこの世を去った礒江毅の展覧会が奈良県立美術館で開催されていた。
私も若かりしころ、具象絵画を描いていた時期があったものだから、グスタボ・イソエの作品は是非みておきたかった。(私ごときとは、レベルが違いますがね…)

私は技法的なこと、作家が作品を通して苦悩するポイント、シャレっ気も、おそらく一般の人よりも感じることができるので、作家の描いている時の心の動きにも触れることができ、有意義な時間を過ごせたように思う。

12月28日まで開催されている。皆さんもお近くなら是非ご覧になられることをお勧めしたい。

美術館を出て、しばし奈良の町並みを散策した。日本人の観光客に混じって大挙してバスでやってきた中国、韓国からの来訪者と鹿の間を抜け、東大寺まで歩いてみた。もう拝観時間の終了間際で中へは入らなかったが、遠目で観る大仏殿は、私の記憶のなかにある建物より、はるかにでかかった。
紅葉まっさかりには、まだ少し早い様子だが、暑くもなく寒くもなく、ぷらりぷらりと歩くには申し分のない日よりであった。

日が陰り始めた頃、音響の先生からメールが入り、明日仕事で朝の6時20分に来てくれと書かれていた。歩き疲れたせいもあるが、一気に疲れがでた。

自分に腐らないように言い聞かせた。明日も時給500円の仕事を頑張ってこなそうと思う。私を必要としてくれる人がいることは有難いことだ…。
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